1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 03:02:59.21 ID:
MKZmRQNy0男「やだよ。なんで」
女「運悪く先輩が後ろにいるからでしょ!」
男「それがどうした」
女「だから!さっき訳は話したでしょうが」
男「知らん。ていうか断らなきゃいいだろ」
女「だって別にあの人好きじゃないし」
男「嫌いなの?」
女「そこまでじゃないけど」
男「じゃあとりあえず一回つきあってみればって……うわ!」
がし
女「グダグダ抜かしてないで帰るわよ!」
男「おい、肩が抜ける!引っ張るな!」
先輩「付き合ってる奴ってあいつか……」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 03:08:00.39 ID:
MKZmRQNy0男「いってえ……」
女「ふう、これでうまく誤解してくれるかな」
男「お前な」
女「ごめんって!でもまあ、人助けだと思って」
男「だいたいな、断るにしたって普通に断ればいいだろ」
女「いや、こっちの方がわかりやすいと思って…」
男「とんだ災難だよ、俺は」
女「だから悪かったって」
男「これで下手こいてお前と付き合ってるなんて噂流れてみろ」
女「え……」
男「それだけは勘弁だよ、まったく」
女「……ごめん」
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 03:11:20.73 ID:
MKZmRQNy0男「じゃ、俺もう帰るから」
女「あ、ちょっと待って」
男「やだよ、俺回り道して帰るから」
女「え?」
男「これ以上お前と一緒にいて勘違いされたくないし」
女「あ……」
男「あー、ツイてないな今日は」
女「………」11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 03:14:19.38 ID:
MKZmRQNy0とぼとぼ
女「はあ……」
女「なんか凹むな」
女「せっかく男と手つなげたのに」
女「迷惑だったよな…そりゃそうか」
女「あたしみたいなのとじゃ……」
女「はあ」
女母「あら、おかえり」
女「……」
女母「……?」13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 03:18:20.13 ID:
MKZmRQNy0翌日
男「よう女」
女「あ、おはよ…」
男「なんだ、元気ないな」
女「昨日は、その…ごめん」
男「あー、あれな」
女「……」
男「なんだ、その、言いにくいんだが……俺も」
女「え?」
男「そういうの本当にいやだから、できたら今日中に先輩にあれは嘘でしたって言っといてくれよ」
女「………ごめん」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 03:23:48.64 ID:
MKZmRQNy0女友「ちょっと、男くん」
男「あれ、お、おはよ!友ちゃん」
女「あ…友…」
女友「それちょっとひどいんじゃない?」
女「いや、もともと私が」
女友「そんなこと言われたら誰だって傷つくでしょ?」
男「う……」
女「もういいよ…」
女友「よくない!」
男「わ、悪かったよ」
女「あ……うん」
女友「あー朝から気分悪い」
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 03:24:16.45 ID:Xy3Mkdwi0
どんだけ脈がないんだよww
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 03:29:45.35 ID:
MKZmRQNy0女「あのさ」
男「?」
女「あたしやっぱ後で先輩に本当のこと言ってくる」
男「え?…いや、そうしてくれると助かるけど」
女友「男くん!」
男「あ、ごめん」
女友「女も女だよ、なんで怒らないの?」
女「いや、誰だってあたしみたいなの嫌かなって…」
女友「そんなことないってば……ほら、もう!全部あんたのせいよ!」
男「いや、何もそこまで卑下することも…」
女「あ、あたし日直だから、先行くね」
女友「ちょっと…!」
男「あ……」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 03:32:02.71 ID:+IVkIugB0
とりあえず男タカマル 女ナリカ 先輩ハルカ 女友達スバルに変換しといた
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 03:32:59.79 ID:+IVkIugB0
スバルじゃなくてタカモリでした
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 03:33:17.77 ID:zgiWHnPYO
いや男悪くないだろ
友女しね
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 03:34:44.90 ID:mTw26I79O
いーや女心が分かっちょらん!
俺がもらってやるよ
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2008/10/04(土) 03:34:59.91 ID:hbzyQ+arO
先輩空気
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 03:36:15.54 ID:
MKZmRQNy0女友「最低」
男「いや、ちょっと待ってよ……確かに俺もひどいこと言ったけどさ」
女友「自覚してるなら余計ひどい」
男「いや…なんというか、あいつとは付き合いも長いし、いつもお互い毒吐いてるからさ」
女友「あのね」
男「?」
女友「それでも言っちゃいけないことって、あると思わない?」
男「う……」
女友「誰も気のない人にそんな役頼まないことくらいわかるでしょ?」
男「え!?」
女友「あのね、あの娘のこと見ててそれ気付かないの、男くんくらいのもんだよ、ほんと」
男「まさか……」
女友「とりあえず、君が与えた傷は深い」
男「うーむ」
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 03:42:57.67 ID:
MKZmRQNy0男「いや、やっぱりそんなはずは……」
女友「まだそんなこと言ってんの?ほら、移動教室遅れるよ!」
男「あ、待ってくれよ、友ちゃん!」
~~~
女「はあ」
女「なんか憂鬱だな」
女「あたしがもうちょっとおしとやかで、もうちょっと身長高くて、もうちょっと胸があって……」
女「言ってて悲しくなってきた」
女「……はあ」
女「……友みたいにかわいかったら、男も少しはあたしのことちゃんと見てくれたのかな」
女「あれ、教室に筆箱置いてきちゃった」
女「特に今日はダメだな、あたし」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2008/10/04(土) 03:48:09.75 ID:SJnxahja0
ここでネタバレ
先輩は女
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2008/10/04(土) 03:49:18.07 ID:HBbCKsae0
な、何だってー!ΩΩΩ
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 03:51:42.41 ID:
MKZmRQNy0~昼休み~
女友「とにかく」
男「ふむ」
女友「ちゃんともう一回女に謝ること!心をこめてね」
男「うーむ」
女友「男くんだって嫌でしょ?あの子があんなに暗いの」
男「確かに……ちょっと普通じゃないな、あんな落ち込んでるのあいつ生理の時ぐら…いってぇぇ!」
女友「最低」
男「うう……」
ガラ
女「……はあ」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 03:54:45.70 ID:
MKZmRQNy0女友「(ほら!早く謝る!)」
男「(いや、タイミングってものが…)」
女友「(はよ行け!)」
男「わ、わかったよ……」
スタスタ
女「……?」
男「あ、あのさ」
女「どうかしたの?」
男「いや、昨日とか、今朝のことだけど…」
女「ああ、先輩にはちゃんと言っとくから」
男「そうじゃなくて!」
女「は、はい」39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 03:58:14.98 ID:
MKZmRQNy0男「本当に悪かったよ、ごめんな」
女「もういいよ」
男「女…」
女「確かにあたしなんかと噂立てられたんじゃ男も恥ずかしいだろうし」
男「あの」
女「ほんと迷惑だったよね、ごめん」
男「違うって!」
女「!」
男「その、いつもの癖であんなこと言ったけど、別にお前のこと嫌いとかそういうわけじゃなくて」
女「男…」
男「とりあえず、元気出してくれよ」
女「うん……あ、ありがと」
男「ふう、ようやく明るい顔したな」
女「えへへ」
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 04:03:52.99 ID:
MKZmRQNy0女友「よしよし、これで元の鞘に収まるってわけね」
女「あ、友……ありがとね」
女友「べ、別にあんたのために世話焼いてあげたんじゃないんだからねっ!」
男「ツンデレ乙」
女「あはは」
~放課後~
男「あーやっと終わった」
女「あ、日直の仕事あるから先帰ってて」
男「おー、また明日な!じゃ帰ろうか友ちゃん」
女友「ちょーっと待った!その仕事あたしが引き受けよう」
女「……なんで」
女友「こないだのあたしの日直の時、あたし女に仕事代わってもらったし」
女「そうだっけ?」
女友「そーなの!さ、あんたら先帰った帰った!」
女「あ、ちょっと!……もう」
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 04:08:38.05 ID:
MKZmRQNy0男「な、ちょっとカフェでも寄って帰ろうぜ」
女「……は?なに急に、カフェとか言っちゃって」
男「まあ、なんだ。今日の埋め合わせって言うか、おごるからさ」
女「あ、そ、そう?」
男「あと、ちょっとお前に言っときたいことがあって」
女「え」
男「とりあえず行こうぜ」
女「あ、うん……」
女「(なんだろ……まさか)」
男「~~♪」
女「(……ちょっと、期待しちゃうな……)」
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 04:15:53.60 ID:
MKZmRQNy0先輩「なあ、ちょっといいかな」
女「!」
男「あ、昨日の……」
先輩「いきなりで失礼だけど、君がその、女さんの」
女「(面倒くさいのが来た…)」
男「えーと、なんていうんすかね」
女「……いいよ、正直に言っちゃって」
先輩「……」
男「とにかく、女はあんたと付き合う気はないって事です」
女「お、男……」
先輩「そうか…、悪かったね、女さん」
女「あの、いえ、ごめんなさい…先輩なら、あたしなんかよりもっといい人いっぱいいると思います」
男「おい、俺ならダメなのかよ」
女「もう!そういう話してるんじゃないの今は!」
男「いてえ!角で殴るな!角で!」
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 04:46:48.32 ID:
MKZmRQNy0先輩「……これは入る余地もなさそうだ」
女「え!?あ、あの、そんなんじゃなくて」
先輩「あーあ、なんか惨めだ」
男「いや、もっといい女腐るほどいますよ、マジで」
女「そうそう……って何かムカつくわね!」
男「いてえ!やめろって!」
先輩「……もう帰っていい?」
女「あ、あはは……」
~~~
男「ふー、ひどい目にあったぜ」
女「あんた全然反省してないじゃないのよ!」
男「お前だって自分で言ってたじゃねえか」
女「それとこれとは別でしょうが」
男「うわ!バカ、あぶねえ!」
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 04:51:39.60 ID:
MKZmRQNy0男「と、とにかく!」
女「?」
男「やっぱり女はこうでなくちゃな」
女「あ……」
男「あー喉渇いた、早く行こうぜ」
女「あ…うん!」
~~~~
男「……あのさ」
女「何?」
男「いや、おごるって言ったけど」
女「うん」
男「だからってケーキ二つも頼まなくていいだろ」
女「え?だっておいしそうだったし」
男「………」
女「食べ切れなかったら分けたげるわよ♪」
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 04:56:01.66 ID:
MKZmRQNy0男「あのなあ」
女「あ……ごめん」
男「え、いや…」
女「男って甘いもの好きじゃなかったもんね、やっぱり一人で全部食べる」
男「………」
女「ん?どうしたの?」
男「そういう問題じゃねえだろ!」
女「あはは」
男「喧嘩なら買うぞ!」
女「お?あんたあたしに難解泣かされてると思ってんの」
男「む、昔の話はやめろ!」
女「あははは」
男「はあ」
女「(色々考えちゃって、こうやっておちょくってはぐらかしてないと気が気でないな……)」
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 04:59:58.40 ID:
MKZmRQNy0男「……」
女「……」
男「(何この気まずい雰囲気)」
女「あ、あのさ」
男「ん」
女「さ、さっきは、ありがとね」
男「え?」
女「いや、先輩にああやって言ってくれて……その、ちょっとカッコよかった」
男「だろ?俺まじカッコいいよな」
女「そうじゃなくて……いや、そうじゃないこともないんだけど…」
男「何ボソボソ言ってんだ」
女「うう…」
男「ま、とにかくな、ああいうのはビシッといっときゃいいんだよ」
女「そ、そっか」
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 05:04:56.57 ID:
MKZmRQNy0男「でもよかったのか?結構いい人そうだったじゃん、先輩」
女「そだね」
男「結構モテそうだし」
女「うん」
男「手伝ってやったんだから、なんで断ったか理由ぐらい教えてくれたっていいんじゃね?」
女「え」
男「いや、何となくで振るにはもったいない人だと思ってさ」
女「そ、それは……その」
男「あ、教えるのむちゃくちゃ嫌ってんなら別にいいけどさ」
女「そ、そんなことない!」
男「お、おお、そうか?」
女「(どうしよ……すごい緊張する……)」
女「そっ…その、あの、あたし…す…好きな人がいて」
男「…………」
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 05:08:56.42 ID:
MKZmRQNy0男「……そうか」
女「そ、それで、その」
男「………」
女「お、男?」
男「……いやあ、なんだかね。感無量ですよ」
女「え?」
男「お前もちゃんと女の子やってるんだなあと思って」
女「はあ」
男「こちとら小さい時からお前を見てきて、なんだかわが娘が成長していくようで……感慨深いねえ」
女「何バカなこと言ってんのよ!」
男「うぉわ!!」
女「人のことなんだと思ってんの!」
男「あほう!フォークを人間に使う奴があるか!」
女「……コホン」
男「……全く俺たちは話が前に進まんな」71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 05:21:02.28 ID:
MKZmRQNy0男「で、誰なの?」
女「!」
男「好きなやつ、いるんだろ?何、俺らのクラス?それとも部活の奴?」
女「うう(言えないよ……)」
男「好きな人がいるなら、言ってもらわないと俺の話もしづらいんだが」
女「え…?」
男「おい、もう忘れたのか、お前に言っときたいことがあるって言っただろ」
女「あ、あのっ」
男「お前に別に好きな人とかいないんだったらアレだけど、いるんだったらさ」
女「……男?」
男「俺もなんというか、一人だけ好き勝手なこというのもなんだから」
女「ねえ、それって」
男「それとも何か?俺から言ったらお前も言う?」
女「……うん、言って」
男「……えーとだな」
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 05:28:38.78 ID:
MKZmRQNy0女「………」
男「俺も……その、今好きな人がいてさ」
女「………」
男「お前もよく知ってる人で、いや、ていうかよく知ってるとか、そういうのよりもっと上の」
女「!」
男「あー、もう言うぞ!俺、友ちゃんのこと好きなんだよ」
女「え……?」
男「高校入ってさ、昔からお前の親友だったって話は聞いてて、実際会ってみたらさ」
女「……」
男「すげえかわいいじゃん、あの子。そんで、なんか性格とかもスッキリしてるしさ」
女「……」
男「もう二年間ずっと恋しっぱなしだよ……あー、恥ずかしいけど言ったら少し楽になった…って聞いてる?」
女「……あ、う、うん!そーだったんだー、あんたが友をねえ……へー」
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 05:34:16.24 ID:
MKZmRQNy0男「あ!お前今身の程知らずが!って思っただろ」
女「思ってないよ!」
男「そうか?だってなんか変な顔してたぞ、今」
女「そんなこと…ない」
男「そうか?ま、いいけどさ、身の程知らずなのは百も承知だし。でも好きなもんはしょうがないよな」
女「……そうだね」
男「で、お前は?」
女「……え?」
男「お前の好きなやつって誰なの?」
女「それは」
男「それは?」
女「お、教えないっ!」
男「な、なんだよそれ!約束と違うじゃねーか!」
女「ふ、フフ、あんたも安い手に引っかかったもんね!」
男「あ、なんだよ!きったねえな!」
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 05:36:10.00 ID:3wYY2r8WO
>>73わかってはいたけど!
。・゚・(つд∩)・゚・。
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 05:40:29.65 ID:+IVkIugB0
案外短くハッピーエンドで終わるのかって思ったけどそんな訳なかった。・゚(゚´Д`゚)゚・。
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 05:42:14.57 ID:
MKZmRQNy0女「そもそもあんたの知らない人だから言っても意味ないわよ」
男「そうなの?なんかうさんくせえなあ」
女「そうなの!」
男「ふーん。まあ、とにかくお互い恋してるってことだし」
女「?」
男「俺、応援してるよ、お前のこと」
女「……そっか、ありがと」
男「だからお前もできたら応援してくれよな」
女「……考えとくね」
男「なんだよー。あ、さてはお前、俺に友ちゃん取られるの嫌なんだな?」
ボソリ
女「……逆だよ」
男「ん?今何か言った?」
女「べ、別に……何も言ってないよ?」
男「あれ、そうかい」
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 05:47:06.36 ID:
MKZmRQNy0女「あたし…もう帰るね」
男「おい、なんだよ、もうちょっとゆっくりしていこうぜ」
女「ごめん、今日用事あったんだ」
男「そうなの?じゃ、しかたないか。出ようぜ」
女「ごめんね」
男「全くだよ、ケーキこんなに残しちまって。あーもったいね」
女「……ごめんね」
男「いや、何もそこまで謝らなくても……」
女「あたし、このまま行くから。ばいばい」
男「お?おう、そうか、じゃあまた明日な」
女「………」
男「なんかパッとしないなあ、あいつ」
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 05:49:13.38 ID:+IVkIugB0
鈍いタイプじゃなくて流石に気付いてんのか、なるほそ
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2008/10/04(土) 05:49:49.31 ID:TZgav5Mz0
男は女が自分の事を好きだということを忘れてる85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 05:50:42.24 ID:3wYY2r8WO
>>83そうじゃないと残酷すぐる…86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 05:53:34.44 ID:
MKZmRQNy0女「用事なんかないのに、何で嘘ついちゃったんだあたし」
女「結局遠回りして違う道で一人で家帰って…」
女「いったいあたしはあいつに何期待してたんだろ……そんな訳ないのに」
女「一人で舞い上がって…バカみたいで…」
女「もうやだ……こんな辛いのってないよ…」
女「う……ひっく……」
女「苦しいよお……」88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 05:57:51.76 ID:
MKZmRQNy0~翌日~
男「おっす、女!」
女「…お、おはよう」
男「なんだ、また元気ねえなあ、今日生理か」
女友「最低」
男「うわ!いつの間に!」
女友「おはよう、お二人さん」
女「………」
女友「女…?」
女「あ、おはよ、友…」
男「?」
女友「どうかした?」
女「え、ううん!なんでもないよ?」
女友「……そ、そう?」
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 06:01:38.53 ID:
MKZmRQNy0女「……」
男「……」
女友「……」
女友「(ちょ、ちょっと男くん!あんたまた女になんかひどいこと言ったんじゃないでしょうね!)」
男「(い、いや、そんなはずは……)」
女友「(とりあえず後で事情聴取!)」
男「(は、はい……)」
女「……」
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 06:09:53.35 ID:
MKZmRQNy0~昼休み~
女友「ちょっと!どういうことなの?女ついに早退しちゃったじゃないの」
男「お、俺も訳わかんないよ…」
女友「昨日何があったの?」
男「だから、例の先輩に会って、女はあんたのこと好きじゃないですって言ってやって」
女友「あれ、なかなかやるじゃん」
男「だろ?俺決めるときは決めるから」
女友「で、その後は?」
男「二人で喫茶店入って」
女友「うんうん、で、どんな話したの?」
男「どんな話って……それはちょっといいづらいんだけど」
女友「やっぱりひどいこと言ったんだ」
男「だから違うってば!」
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 06:15:11.71 ID:
MKZmRQNy0女友「じゃあ何話したか教えてよ」
男「いや、その、あいつが先輩のこと断った理由が好きな人がいるからだって」
女友「そ、それで?」
男「実は俺も、その、好きな人いるんだって言って」
女友「………」
男「俺はあいつに好きな人教えて、まあ、あいつは教えてくれなかったんだけど、とにかくお互い頑張ろうなって」
女友「男くんさ……」
男「なに」
女友「それ、本気で言ってるの?」
男「別に冗談言うような場面でもなかっただろ」
女友「……最低」
男「え?」97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 06:26:35.47 ID:
MKZmRQNy0女友「キミ、女が自分のこと好きだってわかっててそんなことしたの!?」
男「なんだよ、その話か」
女友「なんだよじゃないでしょう?」
男「そのことだけどさ、それ、多分女友さんの勘違いだよ」
女友「そんなこと……」
男「俺さ、あいつとは付き合い長いからさ、考えてること大体わかってるつもりだけど、そういうのじゃないと思う」
女友「……」
男「確かに、あいつとは仲いいし、好きだけど」
女友「だったら!」
男「それは何かこう、悪友っていうか親友っていうか、とにかく友達なんだよ」
女友「……」
男「それはあっちだって一緒だろうし、お互いわかりきったことなんだよ」
女友「本当にそうだって言える?」
男「だいたい、あいつ昨日好きなやつ俺じゃない、って自分で言ってたぜ」
女友「まさか………」
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 06:35:45.84 ID:
MKZmRQNy0女友「そんなの絶対嘘だよ……」
男「なに、絶対って」
女友「じゃあ何であんなに落ち込んでたのよ」
男「それがわかったらこんな取調べ受けてないと思うんだけど」
女友「た、確かに……」
男「うーむ」
女友「とにかく、あたし今日学校終わったら女の家行ってみる」
男「俺も行くよ」
女友「……なんかややこしくなりそうだからキミはいい」
男「おい!ちょっと、もう完全に俺のせいにしてない?」
女友「絶対キミのせいだ」
男「なんだいこの言われよう……」
女友「(女……)」
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 06:36:06.00 ID:BjVqWkvyO
んで、女友は女の事が好きなんだよね?
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 06:36:51.46 ID:tu+PwhXm0
レズENDwktk105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2008/10/04(土) 06:43:15.41 ID:pfxy0euoO
3Pフラグキター?
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 06:45:06.98 ID:
MKZmRQNy0~放課後~
女友「だーかーら!キミが来ると面倒なの!ついてこないでよっ!」
男「いや、そんなこといわれましても……あいにく俺の家は女の家から100mも離れていないところにあるわけで」
女友「絶・対・に!女の家までついてきちゃダメよ」
男「でも学校から帰ろうと思うとどうしてもあいつの家の前はとお」
女友「………」
男「……わかったよ」
女友「はあ、とにかく女に理由を聞かないと」
男「なあ」
女友「今度は何?」
男「ほんとにただ体調悪いだけだったりして」
女友「キミ、本気でそんなこと思ってるんだったら、もう二度と『俺はあいつのことわかってる』とか言わないほうがいいよ」
男「冗談だよ!……でも、そうだったらまだいいなって思ってる」
女友「……そうだね」
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 06:50:24.21 ID:qtkpG2YVO
女友「いいか?絶対についてくるなよ。絶対だぞ。」108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 06:53:09.63 ID:
MKZmRQNy0~~
女「はあ……やっぱりあの二人と顔合わせられなかった」
女「当分無理なんだろうな……どうしよう」
女「ていうか……あたし振られたんだよね」
女「……あ……やば……また泣いちゃう…」
女「………っ!」
女「ひぐっ……うっ……ぐずっ……うあ……ひっく」
女「もう……ダメだ……ダメだよあたし……」
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 16:31:40.36 ID:
MKZmRQNy0男「あ、こっちから行ったほうが近道になるよ」
女友「あれ、そうなんだ。知らなかった」
女友「……」
男「なに、どうかした?」
女友「いや、意外だなと思って」
男「なんで、地元の道くらい知ってて変か?」
女友「いや、そうじゃなくて」
男「?」
女友「私、てっきり男くんは女のこと好きなんだとばっかり」
男「…もうそれ言われなれたよ」
女友「あ、やっぱり」
男「だから余計とあいつと変な噂立てられるの嫌なところあったんだよ」
女友「そ、そっか」
男「全然違うのに、俺みたいなのの影がちらつくのってあいつの迷惑にもなるだろ?」
女友「……」171 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 16:42:39.72 ID:
MKZmRQNy0男「ただでさえあいつ彼氏できなさそうなのにさ」
女友「そんなことないわよ!あたし女がどんなにいい子か知ってるもん」
男「俺だって知ってるよ」
女友「え」
男「あいつ、別に特別外見がいいわけでもないし、結構ガサツなところあるし、それに…」
女友「……でも!」
男「でも、すごくかわいいところあるんだよ、だから、そういうのわかってもらえる人に出会わないとかわいそうだろ?」
女友「……」
男「その邪魔はしたくないんだよ、俺一応あいつの親友のつもりだから、幸せになってほしいわけ」
女友「なんだ」
男「?」
女友「ちゃんと色々考えてるんだね、キミも」
男「当たり前だろ?」
女友「ちょっと、安心したかな」
男「あ?そう?」
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 16:43:52.17 ID:HBbCKsae0
この男のチャラ男そうで何となく真面目なのがいいな
173 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2008/10/04(土) 16:46:07.61 ID:SPldFdP70
男が誠じゃなくて
よかったよかった
175 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 16:50:35.39 ID:
MKZmRQNy0女友「着いたね、いるかな女」
男「いるだろ、あいつの部屋カーテン閉まってるし」
女友「え?」
男「あいつ部屋出る時はカーテン開けて出て行くんだよ、バカだから」
女友「ば、バカってなにそれ!ひどい言い草!」
男「いや!だからこれはいつもの癖で……」
女友「いっつもキミがあの子にバカだのなんだの言ってるのがひどいって言ってるの!」
男「うーむ」
女友「さっき見直して損した。最低」
男「うう……」
~~~
女「なんか外騒がしいな……」
チラ
女「……!一番会いたくない二人が来ちゃったよ……」
女「なんか…仲よさそう」
177 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 16:59:01.91 ID:
MKZmRQNy0ピンポーン♪
女友「……」
男「……」
女「(やだ…出たくない…)」
女友「…ね、やっぱりいないんじゃないの?」
男「いーや、いるね」
女友「だって出ないじゃないの」
男「とりあえず電話かかけてみる」
trrrrrrrrrrrrrrrr
女「(お願い、帰って……)」
trrrrrrrrrrrrrrr
女「(どんな顔して会えばいいのかわからないよ…)」
trrrrrrrrrrrrrrr
女「(ほっといて!)」
trrrrrrrrrrrrrrr
178 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 17:00:33.45 ID:HBbCKsae0
男→ハヤテ
女→西沢
女友→ヒナギク
だな・・・・
179 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2008/10/04(土) 17:01:55.77 ID:SPldFdP70
>>178女を応援してるがヒナギクが好きな俺はどうすれば・・・
180 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2008/10/04(土) 17:06:39.34 ID:
MKZmRQNy0女友「ね、ねえ、もうやめなよ、寝てるのかも」
男「うーん、あと一回だけ」
trrrrrrrrrrrrrrrrr
女「……もうやだ」
男「出ーろっての!」
ガチャ
女「……何」
男「なんだ、やっぱり起きてるんじゃねえか」
女「あれだけコールしといてよく言うわね」
男「お前どうしたんだよ、何かおかしいよ、最近」
女「……そうだね、おかしいかもしれない」
男「なんか俺に出来ることねえのかよ」
女「……ない」
男「そっか」182 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 17:17:33.16 ID:
MKZmRQNy0女「ごめんね」
男「でもさ、俺いつでも相談に乗るからな」
女「(あんまりやさしくされたら……余計と辛いな)」
男「だって俺ら親友だろ」
女「……そだね」
男「お前とはさ、ずっといい友達でいたいんだよ」
女「……」
男「……女?」
女「(やばい……また泣きそう……我慢しなきゃ)」
女「……っそか、わかった」
男「元気出せよな」
女「っうん、ありがとって友にも言っといて」
男「あとさ」
女「……ごめ……もう切る……」
ピッ185 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 17:26:46.28 ID:
MKZmRQNy0男「あら、切れちまった」
女友「あの子、なんて?」
男「友ちゃんにもよろしくって」
女友「そう……他には?」
男「んー、ていうか、どうも俺らが立ち入ってなんとかなることでもなさそうな気がしたな」
女友「なんで?」
男「よくわかんないけど、あいつの声が今はほっといてくれって感じだった」
女友「でも……」
男「今日はもう帰ろう、あいつのことだからすぐ元気になると思う」
女友「……うん」
~~
女「……っ」
女「うっ……ううっ……うぁ……」
186 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 17:32:02.34 ID:
MKZmRQNy0~その晩~
男「はあ……」
男「ああもきっぱり役に立てないって言われると何かショックだな…」
男「でも、あんなに落ち込んでる女見たのはじめてかも知れんなあ」
男「あーあ、考えてても仕方がない、風呂入って寝よ」
~~
女友「男くんはあんなこといってたけど、やっぱり女は……」
女友「でも、男君、すごく女のことわかってるみたいだったし、彼が違うって言うなら……」
女友「わかんないなあ……」
女友「明日直接聞いてみようかな……」
188 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 17:38:57.76 ID:
MKZmRQNy0~翌日~
女友「女……来ないね」
男「なんとなくそんな気はしてたけど」
女友「また帰りに家寄ろうか」
男「いや、やめたほうがいいと思う」
女友「なんで」
男「なんとなく」
女友「なに、そのなんとなくなんとなくって!」
男「そ、そんなに大きい声出さなくても」
女友「何となくで傷つけられる身にもなってみなよ!」
男「え?何の話だよ?」
女友「もういい!今日はあたし一人で行くから」
男「あーあ、いっちゃった」
男「……嫌われたかな、俺」
189 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 17:39:00.57 ID:t6PcZbQf0
女は俺がもらっていきますね190 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 17:40:15.50 ID:I5Ja3io2O
>>189ちょ待てよ、どこ行くんだよ191 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2008/10/04(土) 17:44:09.08 ID:qtkpG2YVO
最初は絶対くるなっていってたのにあっさり付いて来たのかw
192 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2008/10/04(土) 17:45:07.62 ID:IsdqQS9R0
男のクズっぷりにイライラする
193 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 17:45:13.12 ID:
MKZmRQNy0~放課後~
女友「……」
ピンポーン♪
女友「……」
女「(……今日は友だけみたい)」
女友「電話しなきゃだめか…」
trrrrrrrrrrrrrr
女「……」
trrrrrrrrrrrrrr
女「……」
trrrrrrrrrrrrr
女友「出てくれないな…」
女友「はあ…」
ピロリロリン♪
女友「!」
194 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 17:49:33.92 ID:
MKZmRQNy0女友「メールだ!」
ピッ
送信者:女
タイトル:
内容:ごめん、帰って
女友「……!」
女「(悪いけど……今は誰にも会いたくない)」
女友「女……」
女友「帰ろう……」
女「……」
女友「結局、男くんが言ってたことが正しかったのかな…」
199 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 18:12:44.74 ID:I5Ja3io2O
幼なじみっていいな
201 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 18:17:40.37 ID:3wYY2r8WO
病んでしまったりしないよな?
ツンでいてくれるよな?
202 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 18:18:52.54 ID:
MKZmRQNy0~翌日~
女友「……」
男「あ、おはよ、友ちゃん」
女友「おはよ」
男「なんだよ、今度は友ちゃんまで暗くなっちまって」
女友「……やっぱりキミの言ったとおりだった」
男「え?」
女友「女…昨日口聞いてくれなくて」
男「あー、やっぱり?まあ、ちょっとおいといてあげよう。あいつだって悪気はないからさ、きっと」
女友「……うん」
男「ほら、元気出して」
女友「ありがと、でもすごいね」
男「?」
女友「なんでキミはそんなに女のことわかってあげられるの?」205 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 18:21:57.82 ID:
MKZmRQNy0男「なんでって、そりゃ付き合い長いからなあ」
女友「あたしも女と親友のつもりだったけど、なんか自分の無力さが情けなくなってきた」
男「そんなの俺だって似たようなもんだよ、何にもしてやれないしな」
女友「そっか…」
男「あーあ、あいついないとつまんないな」
女友「そだね…早く元気になってくれないかな…」
206 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 18:25:11.55 ID:
MKZmRQNy0~~
女「う……いつの間にか寝てたんだ」
女「……」
女「……はあ」
『俺、友ちゃんのこと好きなんだよ』
『俺たち親友だろ?』
『お前とはずっといい友達でいたいんだよ』
女「うわ…もうボロボロだな、あたし」
女「ははは」
女「…あーあ」
女「親友、か」
女「あたしみたいなのが色気出したのがいけなかったんだ」
女「でも……男は男なりにあたしのこと考えてくれてるんだよね」
女「友にも昨日ひどいことしっちゃったな……」
女「親友までなくしちゃったら、あたし救いようのないバカだろうな…」
207 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 18:31:07.93 ID:+OOwQuf70
切ない
208 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 18:32:15.42 ID:YsCHzJVV0
ここからの展開wktk
209 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 18:35:22.60 ID:DTk/t3m4O
ということで今日の飲みはキャンセルしときますね210 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 18:35:30.75 ID:
MKZmRQNy0~翌朝~
男「あー眠い」
友「おはよ、男くん」
男「お、おはよ友ちゃん」
友「女、また休むって?」
男「来る前に寄ったんだけど、誰も出てこなかったよ、あいつんち共働きだしな」
友「そっか……うーん」
女「なに難しい顔してんのよ」
男「!」
友「お、女!」
女「おっす!おはよ、お二人さん」
男「お前もう大丈夫なの?」
女「うん、たぶん……へへ、ごめんね、何か心配かけて」
友「うう……良かった…」
女「な、なにも泣くこたないでしょうが…」213 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 18:38:00.66 ID:I5Ja3io2O
がんばれーおんなぁァァァァァァ――――――――――
214 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 18:41:15.44 ID:czpopmQCO
結局、誰も内心なんて理解してくれないと教えてくれる良スレですね
これからはいくら親友でも言葉にしないとわからないと肝に銘じます
216 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 18:47:43.13 ID:
MKZmRQNy0女「それよりさ……ごめんね、一昨日せっかく来てくれたのに追い返しちゃって…」
女友「そんなのどうだっていいよ……よかった、本当に」
女「もー、おおげさだってばー」
男「ははは」
女「(あたしのこと、二人ともすごい心配してくれてる……これでよかったんだ)」
男「あ、俺今日日直だった、先行ってるわ」
女「あ、うん、わかったー」
女友「またあとでね!」
女「……」
女友「……あ、あのさ」
女「ん、どうかした?」
女友「一つ聞いておきたいことがあるんだけど」
女「なに、もったいぶっちゃって、早く言ってよ」
女友「女の好きな人って、本当に男くんじゃないの?」
女「!」
217 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2008/10/04(土) 18:51:19.36 ID:4Mo6o4oMO
( ゚д゚ )!218 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 18:55:22.70 ID:YsCHzJVV0
( ゚д゚ )!!219 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2008/10/04(土) 18:58:34.14 ID:+IVkIugB0
o ゜ ○ ゜ 。
o 。 ゜゚ ゚ . o ○o
\丶 r⌒ヽ (⌒⌒) r⌒ヽ/, / /,
ヽ 、、;(⌒ヾ . (((⌒⌒))) /⌒) ), ,
、ヾ (ゝ /,
、\(⌒ゝ;(⌒ヾ ( ゚д゚ ) ⌒)/)) ., /
((⌒-丶(;;;(⌒ゝ;;⌒ヾ. O┬O ,⌒⌒);;;;;)))⌒)
(;;;;(⌒(⌒;;( ( .∩.| )))⌒));;;;)-⌒))
ゞ (⌒⌒=─ \ ι| |j. / ─=⌒⌒)ノ;;ノ;;;::)
((⌒≡=─. \∪/ ─=≡⌒)丿;;丿ノ220 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 19:00:13.20 ID:NkmIzEBFO
こwれwはw
221 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 19:01:14.69 ID:
MKZmRQNy0女「な、何言ってんの?」
女友「いや…その、男くんから二人で喫茶店行った時の話聞いて」
女「あ、ああ、あの話。あいつなんでもすぐぺらぺら喋るんだからもー」
女友「ねえ、違う?」
女「あ、あたしは……」
女友「……」
女「別に男のこと好きじゃないよ」
女友「!」
女「そりゃたしかに、友達としてはいい奴だと思うけどさ」
女友「ほんとに?」
女「仮に、もし仮によ?ありえないことだけど、例えばそうだったとして、あたしがあんたに嘘つく理由もないでしょ?」
女友「う、うん…まあ確かに」
女「そういうことよ、ていうか、あたしあんな趣味悪くないから!」
女友「それならいいんだけど…」
222 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2008/10/04(土) 19:02:31.91 ID:zgiWHnPYO
あーあ……やっちまったなぁ
223 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2008/10/04(土) 19:03:30.17 ID:HBbCKsae0
これは・・・・
224 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 19:03:57.29 ID:VYTUUSmTO
最悪の展開……
229 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 19:29:37.38 ID:T2daB2xTO
これは気になる
232 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 19:37:29.08 ID:
MKZmRQNy0男「zzzzz」
女友「また寝てる…授業中なのに」
女「……(これでよかったのよね)」
~放課後~
女「ちょっと男」
男「なんだ、日直手伝ってくれるのか」
女「んー、まあそんなとこね、昨日までのお詫びってことで」
男「ありがたいねえ、いっつもそんな感じで素直だといいんだけど」
女友「あ、あたしも手伝おうか?」
男「ああ、いいよ、こいつにやらせれば」
女「バカ言ってんじゃないの、あたしは手伝うだけ、あんたも仕事はするの」
男「いってえ、引っ張るな!」
女「あ、そういうわけだから、友は今日は先帰ってていいよ」
女友「あ、そ、そう?」
女「うん、またあしたね!」238 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 19:58:07.44 ID:
MKZmRQNy0男「おい、どういう了見だよ」
女「何が」
男「なんか用事あんだろ」
女「よくわかってるじゃないの」
男「で、なんだよ」
女「よっし、掃除も終わったし」
男「?」
女「どこがいいかな、そうだ、こないだのカフェ行こ」
男「なんで」
女「あんたのためよ」
男「はあ?」
女「ほら、早く来る!」
男「あ、待てよ!」242 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 20:11:49.43 ID:
MKZmRQNy0~~~
男「で、なに」
女「あんた、自分で言ってたこと忘れたの?」
男「?」
女「応援しろって言ってたでしょ、あんたと友のこと」
男「お、ああ、確かに言ったけど」
女「だから応援してやるって言ってんの」
男「そ、そりゃどうも」
女「あんた、話しててあの子が自分にちょっとでも気があると思う?」
男「…いや、まったく」
女「不用意な発言で怒らせちゃったりしてない?」
男「う……」
女「あたしはあの子がどういうのが好みかよく知ってるけど」
男「よろしくお願いしますコーチ」
女「よろしい」
243 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 20:14:06.74 ID:HBbCKsae0
女可哀想だな・・・・
244 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 20:14:49.36 ID:5ROPe34YO
ぶわっ
247 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 20:25:03.99 ID:
MKZmRQNy0女「とりあえず、気の使える男にならなきゃダメね」
男「ふーむ」
女「普段からもっと気をつけて相手を見ること」
男「なるほど」
女「というわけで」
男「?」
女「これからあたしはあんたといる時に、ノーモーションで攻撃を仕掛けるから」
男「なんで?」
女「ちゃんと相手のこと見てるかどうかのテストよ」
男「殴る必要があるのか?」
女「心苦しいけれど、仕方のないことよね」
男「あのなあ…」
女「隙あり!」
男「ゲフ!」
248 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 20:25:35.48 ID:t6PcZbQf0
女は俺がもらってやるよ・・・
249 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 20:27:57.68 ID:3wYY2r8WO
>>248逆にその方が救われる気がしてきた
255 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 20:58:55.23 ID:
MKZmRQNy0男「マジでどっかケガするから…もう勘弁して」
女「あー楽しかった」
男「……なんか言った?」
女「別に?」
男「……そう」
女「さて、こんなバカなことはこれくらいにして」
男「おい」
女「時にあんたが、友をデートに誘ったとしよう」
男「ふむ」
女「さて、キミのプランは?」
男「え?そりゃお前……」
女「ほれ、言ってみい」
男「……」
女「ま、そんなことだろうと思った」
269 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 21:43:17.32 ID:PNNkR2ZwO
男叩かれてるけど別に悪くなくね?
273 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/04(土) 22:00:14.06 ID:Xy3Mkdwi0
しばらく見ないうちに更に女が可哀相なことになってるじゃねぇかww
幼馴染を当て馬にするのはいい加減にしろと何回言ったら(ry
保守
304 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 00:29:05.22 ID:
1v9615z90女「ほれ、虎の巻」
パサ
男「おお!……何これ」
女「このへんのデートスポットを、雑誌に掲載されたものから口コミレベルまで集めたやつ」
男「お前が作ったの?」
女「まあ作ったっていったって、雑誌の切抜きとかあたしのメモ書き程度だけど」
男「お前……優しいなあ」
女「……ほんと、優しいわよね」
男「いやあとにかく助かるぜ」
女「それ見てちょっとは勉強しときなさい」
男「でもよ」
女「?」
男「お前意外とそういうの詳しいんだな。わりとそういうイメージなかったもんで」306 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 00:35:15.61 ID:
1v9615z90女「結構好きなの、そういう雑誌とか読んで、ここ行ってみたいなあとか考えるの」
男「相手もいないのに?」
女「よ、余計なお世話じゃ!そういういらんこというから女の子から好かれないんだっての」
男「別に誰にだって言うわけじゃねえよ」
女「あ……そ、そう。ならいいけど」
パラパラ
男「ふーん、やっぱ俺の知らないところも結構あるな」
女「最近出来たところもあるしね、あ、そうだ」
男「なに」
女「それ読むだけじゃなくて、一回ちゃんと下見しときなさいよ、行くところは」
男「ええ、めんどくせえ」
女「百聞は一見にしかずっていうでしょ、ぶっつけ本番でなんか恥かいたらもう即アウトよそんなもん」
男「うーん」
307 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 00:40:21.75 ID:
1v9615z90男「なあ」
女「なに」
男「下見に行くの付いて来てくれよ」
女「はあ?」
男「だって一人で行くの恥ずかしいだろ」
女「知らないわよそんなもん、友達と行けば?」
男「だから、お前誘ってんじゃねえか、わからん奴だな」
女「あたしは嫌よ、めんどくさい」
男「そんなとこ男だけで行ったら悲しすぎるだろ!」
女「知らん」
男「なんだよケチ」
女「そんな恩知らずなことを言うのはこのクチか」
男「いひぇえ!ご、ごひぇんなふぁい!」
女「わかればよろしい」
男「くそう……」
308 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/05(日) 00:43:22.15 ID:KcDcWPouO
こんないい感じなのに
男は友が…
やっぱり泣ける…
309 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/05(日) 00:43:44.84 ID:ztpFj6dD0
女がお人好しすぎる
男は鈍感すぎる・・・
鈍感って残酷なことだよな
311 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 00:47:38.04 ID:
1v9615z90女「さて、今日はこんなところかな」
男「とりあえず収穫あったぜ」
女「あと、それとなーくあたしの方から友に行きたいとことかこまめに聞いとくわ」
男「……」
女「何、突っ立っちゃって」
男「ほんと、ありがとな、女」
女「感謝してよね、あーなんであたしこんなことやってるんだろ」
男「俺もなんかお前の役に立てたらいいんだけど…」
女「いいよ、そんなの、気持ち悪い」
男「き、気持ち悪いとはなんだ!」
女「嘘をつくのはいけないことよ」
男「むしろ嘘だといって欲しかった」
女「あはは」
313 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 00:51:30.47 ID:
1v9615z90男「なあ、腹へらねえか」
女「うーん、ちょっと空いたかも」
男「ラーメン食いに行こうぜ、最近この辺でうまい店見つけたんだよ」
女「あ、ほんと?行く行く」
男「まあ、今日のお礼も兼ねておごってやるよ」
女「当然!」
男「……」
女「なに、どしたの」
男「いや、その一言が余計なんだよ、お前もさ」
女「なにが」
男「おごってやるって言われて『当然!』ってお前……」
女「ああ」
男「びっくりするわお前!」
女「あはは、別に誰にだってこうじゃないわよ」
314 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 00:58:52.04 ID:
1v9615z90~ラーメン屋~
男「えーと、とんこつのめんたいご飯セットで」
女「とんこつ全部のせと半チャーハンと餃子と……あ、にんにく抜きの麺硬めで」
店員「かしこまりましたー」
男「ここぞとばかりに食うなお前……ちょっと空いただけって言ってたのに」
女「みみっちいわね……こういう時は男は黙ってればいいのよ」
男「お前なあ……ほんとそれなんとかしないと好きな人も振り向かんぞ?俺はいいけどさ」
女「じゃあいいわよ」
男「?」
女「あ、ああ、いやだから、餃子は要らないってことね」
男「ああ、そうなの?すいませーん、餃子無しで」
店員「かしこまりましたー」
女「(危ない……今無意識だった)」317 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 01:08:21.61 ID:
1v9615z90店員「ありがとうございましたー」
男「な、うまかったろ」
女「確かに」
男「こういうところならいっぱい知ってんだけどなあ、さすがに女の子誘ってはこれん」
女「おい、血祭りにあげられたいのか」
男「いや、だから、気心知れてないとな、ってことだよ」
女「ふーん、ま、どうでもいいけど」
男「さて、ゲーセンでも行くか」
女「は?」
男「だってそういう感じだろ飯食った後はいっつも」
女「あんたねー、今日平日だよ?明日学校あるのわかってる?」
男「おお、そうだ。何か知らんが日曜日気分だったぜ」
女「はあ……あんた幸せそうでいいわね」
男「だろ?よく言われる」
女「はあ……」
318 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/05(日) 01:10:43.86 ID:IDwKI+/G0
あぁいいな、こんな感じの学生生活も・・・
319 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2008/10/05(日) 01:18:31.96 ID:oOOPZRLYO
女とラーメンか・・・
行きたいな・・・
彼女どころか女友達すらいないけど・・・
320 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 01:20:45.53 ID:
1v9615z90~~
男「zzzzzz」
女「ほら、バス着いたわよ」
男「ん!?……おお、悪い悪い」
プシュー
男「お、じゃあ俺コンビニ寄ってから帰るわ」
女「あ、そう?じゃあまた明日ね、ばいばい」
男「はいはーい」
~~
女「……ふう」
女「もうちょっと辛いかと思ってたけど」
女「意外とそういうの意識しなかったら普通に過ごせるわね」
女「よかったよかった」
321 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/05(日) 01:22:54.15 ID:o4A4gsTl0
(´;ω;`)
326 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/05(日) 01:32:19.05 ID:G0Y8ROMOO
女とラーメンか・・・行きたいな・・・
女友達どころか男友達すらいないけど・・・
327 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 01:38:08.48 ID:
1v9615z90女友「はあ」
女友「結局女の好きな人ってだれなんだろうなあ」
女友「絶対男くんだとおもってたんだけど」
女友「今日も急に仕事の手伝いする、とかいって一緒に残ってあげてたし」
女友「うーん」
女友「でもあそこまで真っ向から否定してたし…」
女友「そもそも男くんの好きな人って誰なんだろ」
女友「なんか今までとんでもない勘違いをしてたみたいね」
329 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 01:51:42.16 ID:
1v9615z90~翌日・放課後~
女「さて、今日はこれ」
男「ほう、女性ファッション誌とな」
女「あんまり読まないだろうと思って」
男「当たり前だろ、男だぞ」
女「いいから、ささっと目を通しとくだけでもいいのよ」
男「ふむ」
女「前も言ったけど細かいところまで気配りできるって、大事なスキルよ」
男「で、これはそれと何の関係があるんだ」
女「相手のファッションにも目を向けましょうってこと」
男「あーなるほど」
女「それにね、あんたらと同じで、あたしらだって雑誌読んで知識を得たりするわけだから」
男「これを読めばあっちが何考えてるかも少しはわかりやすくなると」
女「そゆこと」
男「ふむふむ」331 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 01:59:41.16 ID:
1v9615z90男「なになに…大人のSEX特集とな」
女「ブフーッ」
男「うわ!何だよきったねえな……制服にコーヒーかかるだろ!」
女「いや、その、ごめん」
男「なに、お前もこういうの家で一人でもんもんと熟読するわけか」
女「あ、あ…あんたね!」
男「うわ……なんか結構エグイ事まで書いてあるんだな」
女「そ、そう……?」
男「ちょっとしたカルチャーショックだ……」
女「あー、もう!家で読んでそれは!」
男「えー?」
334 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 02:01:53.24 ID:
1v9615z90女「大体ね、あんたもっと先に読むとこあるでしょ!そんなページより!変態!」
男「だってこの雑誌SEX特集ページのとこ開いた癖がついちまってて適当に開けたらこのページになるんだよ」
女「……え、な、や、それは、そのー」
男「ぎゃはは嘘だよバーカ!それとも心当たりがあるのかな?」
女「……コロス」
男「ぐ、ぐるじい……はなじて……ごめんなざい」
女「ふーっ……ふーっ……」
男「何もそこまで恥ずかしがることでもないだろ……なんなら今度俺んちでもっとすごいの見る?」
女「ば、ばかやろう!」
男「はははは」
女「もうやだ……」
335 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2008/10/05(日) 02:05:11.59 ID:ucwC5pJJO
このリア充の羞恥プレーはなんだ
羨ましいじゃないか
339 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 02:30:23.65 ID:
1v9615z90女「さてと、もう遅くなってきたし、そろそろ帰ろうか」
男「あれ?飯食いにいかねえの?」
女「え?いや、別に行ってもいいけど」
男「じゃあ行こうぜ、そうだな何食いたい?」
女「何でもいいわよ」
男「じゃあ、久しぶりにあそこ行こうぜ、南口の定食屋」
女「あー、そういえば最近あたしも行ってないな、あのお店」
男「じゃー決まりだな。よし、腹減ってるから早く行こうぜ」
女「あ、もう!自分のトレイくらい片してからいきなさいよまったく……」
男「ああ、悪い悪い」
女「あんたまだ一人前の男からは程遠いわね」
男「うーむ、なかなか難しいもんだな」
女「そういうだらしないところ、徹底的に直してやるわ」
男「ありがたいような、面倒くさいような」
340 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 02:37:26.49 ID:
1v9615z90~~
男「あーうまかった」
女「なんかでもまた一段と寂れてたね、お店」
男「あんなに安くてうまいのになあ」
女「ねー」
男「あー、そのうちいつのまにか潰れてるんだろうな……」
女「なんか、そういうのってやだな」
男「ん?」
女「だってさ、みんないつか忘れちゃうんでしょ、おいしい定食も、おじちゃんの笑顔も」
男「仕方ないだろ…時間がたてば変わってくさ、なんでも」
女「何しみじみカッコつけようとしてんのよ」
男「そういう流れだったじゃねえか」
女「でもなんかムカつくわ」
男「まあ!なんて理不尽!」
女「ほら、バカな顔してないで行くわよ」346 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 02:54:14.82 ID:
1v9615z90男「さて、明日は土曜日だし、今日は遊ぶぞ!」
女「えー?あたし帰って見たいテレビあるんだけど」
男「まあいいじゃねえか、ほらゲーセン行くぞ!」
女「あ、ちょっと!……もー」
男「お、パンチングマシーンあるぜ、俺のマッスルが発揮されるチャンス!」
女「まーたはじまった」
男「くらえ!コークスクリュー!」
パスン
男「フフ……どうだコレ」
女「……ちょっとグラブ貸してみなよ」
男「あ、俺の金なのに」
女「うりゃ!」
ズドン!!
男「……」
女「あーしょーもな」
347 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/05(日) 02:56:14.51 ID:bpbX+7hk0
はたからみればカップルじゃんか・・・・
351 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 03:01:42.23 ID:
1v9615z90男「あ、あっちで格ゲーやろうぜ!」
女「えーあんた弱いじゃん」
男「HO☆ZA☆KE!以前までの俺と一緒にすると痛い目見るぜ!」
~~~
女「小足見てから昇竜余裕でした」
男「バカな……何故」
女「とりあえず10連コイン乙」
男「くそう……」
男「き、気を取り直して次はレースゲームで!」
(以下略)
男「何一つ…勝てない…」
女「だから来るの嫌だったのよ、何やってもあたし勝つのわかってるから」
男「もうやだ」
353 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 03:07:09.05 ID:
1v9615z90女「あ」
男「なに」
女「あのぬいぐるみかわいいな」
男「でかっ!そして全然かわいくねえ!」
女「なんでーいいじゃんこのダメな感じ」
男「お前の趣味はわからんなあ」
女「よっしゃ、何が何でも取る!」
~10分後~
女「なんで……落ちそうなのに」
男「完全に店の養分だなお前」
女「うるさいなーもー」
男「ほらまたミスった」
女「あんたが横でうるさいからでしょ!」
男「ちょっと貸してみ?」
354 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/05(日) 03:08:34.87 ID:0aK1sM/w0
これは・・・(´・ω・`)
355 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/05(日) 03:09:12.67 ID:o4A4gsTl0
いい展開あげ
356 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2008/10/05(日) 03:10:00.20 ID:ucwC5pJJO
昔のドラマ的展開
357 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 03:11:56.94 ID:
1v9615z90女「何よ、いっつも口ばっかりで下手くそなくせに」
男「いけー!……あれ」
女「ほら」
男「ちくしょー詐欺じゃねーか!」
女「ちょっと、台ゆすったりしないでよ?店員に怒られるから」
男「くそーもう二度とこねえぞ!」
女「あんた来るたびそんなこと言ってるよね」
~~~
男「あー、でもなんか久しぶりだったな、こういうの」
女「ねー。ま、あながち悪くなかったよ」
男「そりゃお前は俺を完膚なきまでに叩きのめしたんだから気持ちいいだろうよ」
女「あはは」
358 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 03:16:52.22 ID:
1v9615z90女「でもあの大きい奴取れなかったのくやしいな」
男「あれは無理だろ、絶対無理」
女「次行った時は絶対取る!」
男「次、ねえ」
女「?」
男「いや、さっきの定食屋の話じゃないけどさ」
女「うん」
男「俺らがこうやって遊んだりするのもあと何回あるんだろうな」
女「なにそれ」
男「いや、そりゃまだ俺ら高校生だし、数えるほどってわけでもないだろうけどさ」
女「うん」
男「いつかどこかで、昔こんなことあったなんて思い出す暇もなく働く俺たちもいるわけだよ」
女「ちょっと夢のない話しないでよ」
男「悪い悪い、でも本当にそう思わねえ?」
女「……」
360 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 03:24:31.57 ID:
1v9615z90男「いつまでもガキやってられないもんなあ。今楽しまないと」
女「……ねえ」
男「ん?」
女「あたしたちは、でも、ずっと親友だよね?」
男「んー、まあそりゃそうだろうけど」
女「けど?」
男「違う大学いったり、社会人になったり、生活が変わってくれば今みたいに頻繁に顔合わすこともなくなるだろうな」
女「……そうかもね」
男「まあ、別にもう会えなくなるってのとも違うが」
女「なんかやだね」
男「まあ、でもその時になったら俺らそんなこと考える余裕ないんだろうな」
女「え?」
男「だって、今でも普通に生活に流されてくのでいっぱいいっぱいなのに」
女「……なんか言ってることがおっさん臭い」
男「悪かったな、おっさんで」
361 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/05(日) 03:25:28.68 ID:lCl1e0TeO
切なくて、ホントに泣きそう…(ノ_・。)
362 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 03:30:46.08 ID:
1v9615z90男「とにかく!今を大事に生きようぜってこと」
女「説教じみてきたよ」
男「アホ、茶化すな!だから、俺もお前も頑張ろうなって言いたかったの!」
女「え…?」
男「俺も、悔いがないように友ちゃんにしっかりぶつかって行くし、お前も好きな人とうまく行きたいだろ?」
女「あ……その」
男「頑張れよ、マジで」
女「………」
男「おい、何故そこで弱気になる」
女「いや、あたしのはもういいっていうか」
男「なんで?嫌いになったのかその人のこと」
女「そういうことじゃなくて…」
男「じゃあ諦めんなよ、わかんないだろ、言ってみるまで」
女「……」
363 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2008/10/05(日) 03:31:27.14 ID:uOrpWIlQ0
告白フラグ
364 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2008/10/05(日) 03:32:28.24 ID:MkS4N92q0
ktkr
365 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/05(日) 03:34:20.57 ID:0aK1sM/w0
がんばってくれ!
366 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/05(日) 03:35:42.08 ID:KcDcWPouO
おお、急展開w
367 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/05(日) 03:36:33.54 ID:eGvgLLKa0
やべえ・・土器がムネムネしてきた・・・
368 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/05(日) 03:37:35.75 ID:o4A4gsTl0
+(0゚・∀・)+
369 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 03:39:28.08 ID:
1v9615z90男「あーもう辛気臭いな!なんでそういうところだけ引っ込み思案なのかね」
女「あ、あたしの勝手でしょ!」
男「まあいいや、とにかく俺はできることなら幸せに生きたいんだよ。だから頑張る」
女「……あのさ」
男「?」
女「きっと、みんなが幸せになんてなれないよ」
男「なんだよそれ」
女「だって、誰かが幸せになることで、誰かは不幸になる事だってあるでしょ」
男「うーむ、難しい話になってきたな」
女「友に他に好きな人がいたとするじゃん」
男「そうなんか!?」
女「た、例えばよ、例えば。それで、あんたは友のことが好き、友は別の人が好き」
女「どうやって二人とも幸せになるの?」
男「うーむ」
女「……ねえ、教えてよ」
370 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/05(日) 03:40:49.63 ID:o4A4gsTl0
盛り上がってまいりました
371 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/05(日) 03:41:07.29 ID:lMjRyD2+O
とらドラよりこっちアニメ化しようよ。
372 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2008/10/05(日) 03:41:25.39 ID:uOrpWIlQ0
ねれねえじゃねえかコンニャロ
373 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2008/10/05(日) 03:41:44.11 ID:mQUhkYDS0
下手なアニメより面白いんですね、わかります
374 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2008/10/05(日) 03:42:33.80 ID:4vOQwNex0
これは・・・男の答えに期待
379 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/05(日) 03:48:30.49 ID:ztpFj6dD0
幼馴染スキーの俺は最後まで女を応援する
380 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 03:48:48.54 ID:
1v9615z90女「もしあんたがそんな立場だったらどうするの?」
男「ちょっと……わかんねえな」
女「……ほら、そうなるじゃない」
男「あれ、ていうかさ、もしかしすると今お前、そういう状況なワケ?」
女「あ、いや……その」
男「……そっか」
女「……」
男「悪かったな、そういうの知らないのに頑張れとか言っちゃってさ」
女「いいよ、別に…あんたが悪いんじゃないんだから」
男「でもさ」
女「なに」
男「確かに俺がその状況なら迷うけど」
男「お前がそうなら、俺はもっと自分に自信持つべきだと思うな」
女「え?」
男「だってお前、自分で思ってるより魅力ある」
384 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/05(日) 03:53:48.34 ID:8WoGXlscO
面白い…
385 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2008/10/05(日) 03:54:02.85 ID:4vOQwNex0
期待してもいいのか?!いいんだな?!
386 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/05(日) 03:54:15.67 ID:ztpFj6dD0
男は何も悪くないが・・・
何でこんなに男に腹が立つんだろう? 388 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2008/10/05(日) 03:55:25.21 ID:ucwC5pJJO
>>386鈍いからじゃね
387 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2008/10/05(日) 03:54:23.18 ID:g22hNB8P0
せつねぇなー
389 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 03:57:23.60 ID:
1v9615z90女「え……あ、あの……いや」
男「あー、やっぱ面と向かって言うと恥ずかしいものがあるな」
女「あう……」
男「とにかく、普段は憎まれ口ばっかり叩いて、お前のこと馬鹿にしてるけど」
男「そのせいで自分に自信が持てなくなってたら、それは悪いことしたなと思って」
女「い、いや、そんなこと別にないよ」
男「そうか?ならいいんだけど」
女「うん…」
男「まあ、あんまり難しく考えすぎないことだな」
女「あんたが適当すぎるのよ」
男「でも、なんかお前は抱え込みすぎてて苦しそうだったからさ」
女「それは…」
398 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 04:17:49.46 ID:
1v9615z90~その夜・お互いの自室にて~
女「……」
『でも、なんかお前は抱え込みすぎてて苦しそうだったからさ』
『だから、難しすぎてよくわかんなくなったら、自分の好きなようにしちゃえよ』
『きっとその方が後悔しないと思う』
女「せっかく…忘れようと思ったのに」
女「好き勝手いい散らかして」
女「……」
『俺らがこうやって遊んだりするのもあと何回あるんだろうな』
『違う大学いったり、社会人になったり、生活が変わってくれば今みたいに頻繁に顔合わすこともなくなるだろうな』
女「……やだよ」
女「ずっとこのままが続けばいいのに」
女「なんで時間は待ってくれないんだろう」
401 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 04:31:46.11 ID:
1v9615z90男「なんかひどく真剣な会話をしたな今日は」
男「あー疲れた。しかし、色々考えてるんだねえあいつも」
『だって、誰かが幸せになることで、誰かは不幸になる事だってあるでしょ』
『どうやって二人とも幸せになるの?』
『……ねえ、教えてよ』
男「辛そうだったな、あいつ」
男「……辛いよな、そりゃ」
男「……」
『ねー。ま、あながち悪くなかったよ』
『あはは』
『なんでーいいじゃんこのダメな感じ』
『次行った時は絶対取る!』
男「……ずっと笑ってられたらいいのにな」
男「もし、この先あいつが泣くようなことがあったら」
男「俺はなんかしてやれるんだろうか」
410 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 04:57:24.83 ID:
1v9615z90~数日後~
男「なあ」
女「なに」
男「俺さ、そろそろ友ちゃんをどっか遊びに誘ってみようと思うんだけど」
女「お、ついに動くのかい」
男「ただ、俺がいきなり二人でどっかいかないかっておかしくない?」
女「おかしいけど?」
男「即答かよ!ちょっとは迷って!」
女「でもそんなものでしょ、そもそも」
男「うん?」
女「今までとは違う関係になるには、どっかで変化がいるわけだし、それにはすごくエネルギーが要るのも当然」
男「それもそうか…」
女「あんたが望んだことでしょ?」
男「まあな」
411 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 05:02:49.42 ID:
1v9615z90女「……がん」
男「……ん、何か言ったか?」
女「いや、別に何も」
男「あれ、そうか」
女「あー、あたしそろそろ用事あるから帰るね」
男「そうかい、悪いないっつも」
女「ま、またどっかで埋め合わせさせるからいいわよ」
男「おーこわこわ」
~~~
女「……頑張れって、言えなかったな」
女「自分でも何考えてるのかわからないよ……」
女「あんただったら、こんな時どうするのかな……?」
414 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 05:11:17.89 ID:
1v9615z90~翌日・昼休み~
男「よ、よし、言ってくる」
女「あんたちょっと構えすぎてない?怖いんですけど」
男「そうか、そうだな。よし!自然体!自然体!」
女「ひどく不自然……」
男「……あ、あのさっ」
女友「んー、どうしたの?」
女「(……なんかこっちまで緊張するわね)」
男「来週の日曜なんだけどさ」
女友「うん」
男「その、ど、どっか遊びに行かね?……俺と」
女友「………」
男「(ダメか……!)」
女「(………非常に気分が複雑でもう言葉に出来ない)」
女友「うん!いいよ、予定空いてるし」
416 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 05:17:12.75 ID:
1v9615z90男「え!ま、マジで?」
女友「うん、ちょうど暇だったんだ」
男「そいつはよかった!(ありがとう神様!)」
女友「女も行くんでしょ?」
男「え」
女「え」
女友「あれ、違うの?」
男「いや、まさか!あいつも来るに決まってんじゃん!(……ああ、チキン発動)」
女友「最近キミら二人ですぐいなくなっちゃうからなんか仲間はずれにされてたみたいで寂しかったよ!」
男「あーそれは、ちょっと用事があってさ、ゴメンゴメン」
女友「じゃ、またなんか決まったら連絡してね!」
男「おっけー」
スタスタ
男「……ふう」
女「ふう、じゃないわよ!何勝手に巻き込んでるの!?」
420 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 05:23:36.32 ID:
1v9615z90女「なーにが『おっけー』よ、全然ペース飲まれてんじゃない!」
男「いや、しかしだな、俺にはあそこで俺だけだよと言う勇気はなかった……」
女「根性無しが!」
男「うう……」
女「まー、いいわ。当日にあたしが風邪でも引けばいいんでしょ」
男「……」
女「なによ」
男「あのー、さしでがましいようですが」
女「なに」
男「そのー、こうなったことだし、出来たらついて来てサポートとか場の空気を和ましてくれると…なんて」
女「アホくさ、そこまで面倒見切れないわよ!」
男「頼むよー!今回だけでいいから!徐々に慣れるもんだろこういうのって!」
女「あんた昨日あたしが言ったこともう忘れたの?」
男「急な変化には力がいるけど、ちょっとずつなら誰も気付かないだろ?そういうの狙っていこうかと」
女「はあ……あんたのいさぎ悪さには感動すら覚えるわ」
421 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/05(日) 05:27:32.14 ID:ztpFj6dD0
これはもう当たって砕けといた方が楽なんじゃね?女は?
それかいっそのこと俺の嫁n(yr
497 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 15:21:30.45 ID:
1v9615z90~その夜~
女「何であたしまで行かなきゃいけないのよ」
女「あーあ」
女「ただ三人で遊びに行くってだけなら、すごく楽しいんだけどな」
女「できることなら幸せに、か」
女「なんでこんなことになるかなあ……」
女「あたしがもっと他の人のこと好きになれば良かったのに」
498 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 15:27:42.41 ID:
1v9615z90~翌日~
男「なあ」
女「なによ」
男「まだ怒ってんのかよ、巻き込んだこと」
女「別に」
男「じゃあなんでそんな機嫌悪いんだよ」
女「そんなことないって」
男「そうか?あ、ところでさ、なんかない?」
女「なにが」
男「秘策」
女「あんたこの上まだあたしに頼ろうっての?」
男「いいじゃん、頼むよー」
女「ずうずうしいにも程があるわよ」
499 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/05(日) 15:30:07.11 ID:ztpFj6dD0
男は悪くないって分ってるのに・・・
すごく殴りたいです
500 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 15:30:46.78 ID:
1v9615z90男「でも、こんなこと頼めるのお前くらいだし」
女「それは勘違いだと思う」
男「え」
女「あたしにも頼めないわよ、あんた」
男「そう冷たいこといわずに!どうか!」
女「もう…」
男「お、手伝ってくれる?」
女「まずその前に、あんたが自分で考えること」
男「ふむ」
女「それで、その上であたしがそれにケチつけてあげる」
男「うーむ」
女「結局あんたが何をしてあげたいかってことと、どうやったら一番伝わるかってことよ」
男「確かに」
503 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 15:39:26.70 ID:
1v9615z90男「なんかプレゼントあげるとか」
女「いきなり?誕生日でもないのに」
男「う……それもそうか」
女「それに一応あたしもいくわけだし、友にだけになんかあげるってのもあざとく思われるわよ」
男「うーん、確かに。でもさ」
女「ん?」
男「俺は、友ちゃんに好きだって言いたいわけで、あざといくらいの方がいいかとも思ったりして」
女「ふむ」
男「どうかね」
女「たしかに、あの子ちょっと押しに弱いところはあるわね」
男「お?」
女「でも」
男「なに」
女「それ、別にあたしがいる前でやらなくてもいいでしょ」
男「う……」
504 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 15:48:16.49 ID:
1v9615z90女「やっぱり風邪ひこうか、あたし」
男「いや、それはそれで困る」
女「なんで」
男「もし、間が持たなくなったときとか、先走っちゃって変な空気になった時にフォロー役がいないと…」
女「あのねえ」
男「いや、勝手なのはわかってるんだが…」
女「それでその場は凌げるかも知れないけど、それじゃ意味ないでしょ!」
男「そうだけどさ」
女「いつまでもあんたの側にはいてあげられないんだから!」
男「うう」
女「(……今の、あたしは誰に言ってたんだろう?)」
男「うーん、でも、今回だけ!」
女「はあ、仕方ない」
男「ごめんな、ほんと」
女「(……謝らないでよ)」
508 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 16:12:16.33 ID:
1v9615z90男「まあ、プレゼントはおいとくとして、なんかないかなあ」
女「さあ」
男「なんかお前適当になってない?」
女「単純に眠いの、ちょっと最近寝不足」
男「なんかそのわりには元気そうなんだけど…」
女「無駄口叩いてる暇あるならなんか考えたら?別にあたしはあんたとだべるために来てるんじゃないんだからね」
男「わーかってるって……しかしなあ」
女「まったく」
男「相手に自分が好きだってしっかり伝えるにはどうしたらいいのかね」
女「あーじれったいな」
男「なんだよ」
女「好きだったら好きって言えばいいじゃない!」
男「それが出来たら苦労せんわ!」
女「度胸がない!だったら態度で示しなさいよ、いっぱいあるでしょ、手をつないでみるとか!」
男「……そうだな」
509 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 16:20:14.79 ID:
1v9615z90~その夜~
男「うーむ、結局あまり収穫のないまま会議を終えてしまった」
男「しかしあいつほんと機嫌悪かったな」
男「まあ確かにちょっとあいつに迷惑かけすぎてるなあ、俺」
男「あいつだって大変なんだろうに……」
男「あんまりそういうそぶり見せないし、強いなあ……あいつ」
女「あーあ、結局あのあと何話してたか全然覚えてないや」
女「ちょっとかわいそうな対応しちゃったかな」
女「好きだったら好きって言えばいい、か」
女「……それが出来たら苦労せんわ」
511 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/05(日) 16:23:14.92 ID:wQdrlim+O
切ないのう切ないのう
512 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2008/10/05(日) 16:25:10.30 ID:6ZI9mz000
切ねえ…
513 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2008/10/05(日) 16:28:10.68 ID:77UNvbw20
切れねぇ
514 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 16:32:34.98 ID:
1v9615z90~前日・土曜日~
男「……」
女「あんた今から緊張してんの?」
男「わかる?」
女「だってストロー紙ついたまま差してるし」
男「……!」
女「あんた昔からあがり症だもんねえ」
男「うー」
女「ねえ、そんなに固くならないで大丈夫だよ」
男「……」
女「別に普段から友と普通に喋ったりしてるじゃない」
男「そうだけど」
女「気分的には3人で遊びに行く、くらい気楽に考えてればいいの」
男「お、おう」
518 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/05(日) 16:47:55.39 ID:ztpFj6dD0
女が道化すぎて泣ける
幼馴染スキーとしては実に心苦しい
519 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 16:48:32.57 ID:
1v9615z90女「それに、あたしが今まで色々手伝ってきてあげたんだから、もっと自信持ちなさい」
男「……そうだな」
女「ちょっとは落ち着いた?」
男「だいぶな」
女「じゃあもう今日は帰って寝な」
男「そうするよ」
女「はい、おつかれさん」
男「なあ、ありがとな」
女「おっとお礼はうまくいってからにしてもらおうか」
男「手厳しいな」
女「あはは」
男「じゃあ帰ろ」
女「……ねえ、男」
男「ん?」
520 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 16:54:56.56 ID:
1v9615z90女「……うまくいくといいね」
男「そうだなあ」
男「でもさ」
女「?」
男「もし振られても、たぶん後悔はしないと思う」
女「……なんで?」
男「だって、自分に正直になった結果、そうなっただけだろうし」
男「お前にも助けてもらって、自分でもやれることはやってるって気がするし、最近充実してて楽しかった」
女「うん」
男「それにさ」
女「それに?」
男「もし、それで俺と友ちゃんが気まずくなっても、お前まで別に俺のこと避けたりしないだろ?」
女「そりゃそうだけど…」
男「じゃあ、いいよ」524 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 17:02:46.53 ID:
1v9615z90女「……な、なにそれ」
男「いや、それで俺一人ぼっちになったら寂しいけど、親友がいるならいいかって」
男「今みたいに、楽しくやれるなら別に失うものなんかないかもって」
女「………」
男「ま、お前が彼氏出来たら俺一人ぼっちになるかもしんねーけどな、ははは」
女「……そんなことないよ」
男「え?」
女「そんなことない……別に疎遠になったりしないよ」
男「そっか、そいつはよかった」
女「……」
男「じゃあ、また明日な」
女「うん、風邪引くなよ!」
男「ああ」
女「ばいばい」
537 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 18:06:04.39 ID:
1v9615z90~~~
女「あー」
女「あたしは今一体何を考えてるんだろう」
女「あたしは男のこと好き」
女「男が友のこと好きなのはすごくかなしい」
女「友は大事な友達で」
女「二人が付き合ってあたしと遠くなっちゃったらさみしい」
女「けど男が振られちゃったら可哀相だと思う」
女「でも、そしたらまた一緒にいられるのは少し嬉しい」
女「そんなことを考えているあたしはすごくきらい」
女「どれがほんとの今の気持ちなんだろう」
女「あたし、どうすればいいのかな…」
538 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 18:11:36.74 ID:
1v9615z90~当日~
女友「晴れてよかったね!」
女「ほんと、気持ちいいくらい晴れてるわね」
女友「男くん、おそいねえ」
女「あのアホ、自分で誘っといて遅刻してりゃ世話ないわよ」
男「すまーん!」
女「遅い!」
男「痛い!」
女友「あははは」
男「ごめん……ゼー……ゼー」
女「土下座しろ、土下座」
女友「なんかこのやり取り久しぶりに見たなー」
女「そう?いつものことじゃない」
女友「女はそうかもしれないけど、三人揃うの久しぶりでしょ?」
女「……言われてみればそうね」
543 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 18:34:08.56 ID:
1v9615z90男「さ、とにかく行こうぜ!」
女友「ね、あたし行きたいところあるんだけど!」
男「え?そうなの?(せっかく行くところ決めてきたのに……)」
女友「あたしまだ○○ランドいったことなくてさ」
女「あれ、そうなんだ?わりと近いのに」
女友「うーん、だから余計とっていうか」
女「なるほどね、じゃあ決まりね」
女友「やったー!」
男「(……しゅ、主導権を握れそうな気がしない)」
544 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 18:40:27.67 ID:
1v9615z90男「(おい、ちょっと)」
女「(なによ)」
男「(何か話ちがわねえか?お前昨日まで友ちゃんそんなとこいきたいなんて話してなかっただろ)」
女「(だってあの子がいきなり言い出すんだもん、あんなこと)」
男「(うう……)」
女「(デートにハプニングなんかツキモノでしょ!ていうか、下手なとこ連れてくより喜ぶんだからいいじゃない)」
男「(それもそうか……)」
女友「ねー何してんの?早く行こうよー」
男「おーっす!今行くー」
女友「もー」550 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 19:12:48.67 ID:
1v9615z90~~~
女友「あははは」
女「ちょっと友ーやめてったらー」
男「うーむ」
男「(普通に楽しんでしまっている……)」
男「いや、それでもいいんだけど」
女「(あいつ……なんかあせってるわね)」
女「……ちょっと」
男「ん?どうした?」
女「落ち着きがない」
男「そ、そうか」
女「あんまりギラギラしすぎててもアレよ」
男「そ、それもそうだな」561 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 19:39:13.60 ID:
1v9615z90女友「ねーちょっと、つぎあれ乗ってみようよ!」
女「えー?ちょっと疲れたから休憩しましょうよー」
男「なんだ、だらしねえな。もう年なんじゃねえの?」
女「バカ、年一緒でしょうが」
女友「でも時々女って年寄りくさいところあるよね…」
女「え」
男「まったく同感だ」
女「……まじで?」
男「ははは」
女友「あはは」
女「なによ、よってたかって…ほら、年寄りはほっといてあんたらだけで行っといで」
男「あ、そう?」
女友「じゃあ、行こっか、男くん」
男「お、おー」
562 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/05(日) 19:41:12.42 ID:EKp6i5Lq0
女友との恋が発展することをかなり祈ってます
563 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/05(日) 19:43:08.15 ID:qUZO5JIN0
女ぁぁぁぁああっぁぁぁぁ……
564 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 19:43:29.25 ID:
1v9615z90女友「うわ、なんか人が並び出した」
男「ほんとだ、これボサッとしてると待ち時間30分くらい増えそうだな」
女友「いそご!」
ぎゅっ
男「!」
タタタ
女「なんだかんだでうまくいってるじゃないの…さて」
女「ちょっと邪魔が入らないように消えてやろうかな」
女「ああ、むなしい休日」
565 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/05(日) 19:47:21.96 ID:06+Sada0O
女友「いその!」
566 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/05(日) 19:49:15.61 ID:ztpFj6dD0
女ぁぁぁ俺が俺が嫁にもらってやるぞぉぉぉ
567 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/05(日) 19:51:10.72 ID:29s+nFL+O
女…(´;ω;`)
568 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 19:51:28.88 ID:
1v9615z90男「(何か知らんがさりげなく手つなげたけど……)」
女友「うえー、予想通り30分待ちだってさ」
男「(これはこれで非常に緊張する!いや、非常に嬉しいことだけども!)」
男「あ、あー、しょ、しょうがないよね」
女友「ついてないなあ」
男「(友ちゃんの手…思ってたより冷たいんだなあ…)」
女「あ!わわ、ごめん!なんかつなぎっぱなしだったね、手」
男「え!?い、いや、もう全然そんな!なんならこのまま」
女「え?」
男「いや、なんでもない」
女「でもキミの手あったかいねえ」
男「そ、そうかな」
女「あたし冷え性だからさ、なんかうらやましいなあ」
571 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 19:52:18.58 ID:
1v9615z90ごめん、>>568の後半女になってるけど女友ね
575 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 19:55:05.75 ID:
1v9615z90~~
女「右を見ても」
女「左を見ても」
女「前も後ろも」
女「カップルだらけってどういうことじゃい」
女「……当たり前か」
女「いったいあたしは何やってるんだ、こんなところで」
女「はー」
女「……暇だな」
女「ちょっと売店でも見てこよう」
582 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 20:10:00.85 ID:
1v9615z90女友「……あれ」
男「?」
女友「うわ、やっちゃった」
男「なに、どうかした」
女友「これってもしかして向こうのアトラクションにつながってる列?」
男「そうでしょ」
女友「やっぱり…」
男「あ、間違えてた?もしかして」
女友「うん、てっきりそこのやつだと」
男「まーでももうすぐ俺らに回ってくるし、せっかくだからこれ乗ってからでもいいんじゃない?」
女友「……」
男「友ちゃん?」
女友「あたし絶叫系は、子供の頃から怖くてちょっと……」
男「え」
587 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 20:19:18.39 ID:
1v9615z90男「じゃ、じゃあ戻ろうか……って」
ズラズラ
女友「なんかこの中を逆流するのは…これに乗るより勇気がいるというか」
男「う……」
女友「うう…怖い」
男「(……あれ?これって俺男の見せ所じゃないのか?)」
男「(俺がいるから大丈夫だぜ→キャー男君かっこいい→ひとつ上野おとこ)」
男「(これしかない!やさしく頼もしいセリフで……)」
女友「ねえ男くん、ねえってば!」
男「は、はひ!?」
女友「その……ダメかな、乗ってる間だけでいいから、手つないでも」
男「あ、あー、うん、べ、別にいいよー」
男「(俺カッコ悪っ!)」
588 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2008/10/05(日) 20:27:26.46 ID:29s+nFL+O
女ガンガレ超ガンガレ(´;ω;`)
592 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2008/10/05(日) 20:32:33.53 ID:7YQh8EXs0
女・・・お人好し過ぎるだろ(´;ω;`)
593 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/05(日) 20:33:21.36 ID:V5TxAffwO
友すごい攻めてきてるなー
598 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/05(日) 20:38:50.64 ID:KcDcWPouO
昨日からこのスレのおかげで胸がいっぱいで飯がのどを通らない…
601 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 20:42:04.36 ID:
1v9615z90~~
女友「きゃーーー!!」
男「ぎゃああああああああああ」
~~
女友「なんか思ってたよりも全然楽しかったね!」
男「(よ、予想以上に怖かった……)」
女友「食わず嫌いだったのかなー私」
男「………そ、そうかもね」
女友「あれ、キミ膝が笑ってるけど」
男「………そ、そうかもね」
女友「もしかして、怖かった?」
男「………」
女友「あははは、逆だよこれじゃ!」
男「うう……」604 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 20:46:50.73 ID:
1v9615z90女友「あ、あっちでさっきの乗ってるときに撮られた写真見れるみたいね」
男「あ、そう?」
女友「うわーあたしすごい顔してる……」
男「俺はどんな感じで写ってるんだろ」
女友「あ、ダメ!見ないの!」
男「えー、別にそんな」
女友「絶対ダメ」
男「……はい」
女友「あはは」
男「さて、当初の目的だったやつに乗りにいこうか?」
女友「あ、その前に女と合流しようよ」
男「それもそうだな」
606 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 20:50:48.15 ID:
1v9615z90女友「あれー?さっき別れたのってこの辺だったよね?」
男「確かそうだったと思うけど…」
女友「いないね」
男「(……気を利かしてくれたんだろうか)」
女友「トイレかな」
男「暇になってなんかその辺うろついてるのかも」
女友「さっきから電話してるんだけどつながんないし……」
男「うーん」
女友「売店の方とか行ってみようか」
男「あ、そーする?」
女友「うん。だって一人ではぐれたままだと後で機嫌悪くなるかもよ、あの子?」
男「じゃあ、ちょっとブラブラしながら探しますか」
女友「そーしますか」613 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/05(日) 21:01:35.17 ID:06+Sada0O
ちょっとラブラブしながら探すとな?
620 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 21:20:02.01 ID:
1v9615z90~売店~
男「うーん」
女友「いないね」
男「どこいったんだあいつは」
女友「うーん」
男「まあ、他のところ探してみようか」
女友「……あ、これかわいいな」
男「ん?」
女友「ごめん、これ買ってくるからちょっとだけ待ってて」
男「ああ、買ったげよっか?」
女友「え?いいよ、自分で買うって」
男「いいっていいって」
女友「いいの?」
男「うん」622 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/05(日) 21:22:21.89 ID:wQU1zdNk0
なんかいいなこういうの
623 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 21:23:31.56 ID:
1v9615z90女友「いや、やっぱり悪いよ」
男「こういう時は素直にありがとって言っとくもんだ、女の子は」
女友「あ」
ひょい
男「すいませんこれくださーい」
~~
女友「ありがと!」
男「いえいえ」
男「(さりげないプレゼント作戦成功!ようやくいいとこ見せれた…)」
女友「えへへ」
男「(か、かわいいなあもう……)」
女友「さ、女探しにいこ!」
男「おー!」
627 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 21:30:23.91 ID:
1v9615z90女「……しまった」
女「そろそろ合流しようかと思ったけれど」
女「まるで謀ったかのように携帯の電池が切れている……」
女「やっぱりもう機種変しなきゃダメかなあ」
女「あれ、待てよ?」
女「もしかしてあたし」
女「……」
女「リアル迷子?」
女「…………」
女「これは困った」
630 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 21:36:13.71 ID:
1v9615z90女「さすがにアナウンスで呼び出してもらうのは恥ずかしいし……」
女「なんならもう勝手に帰ったろか」
女「でも後で二人に気を使わせるのもアレだしなあ」
女「あーどうしよ」
女「こんなことなら大人しく別れたところで休んどけばよかった」
女「おなかもすいたし……あーあ、やってられん」
女「……」
女「男はうまくやってるのかな……」
女「応援したいような、したくないような」
女「うー……」
男「あ、いた!おーい、女!」
女「何よ!うるさいわね、今考え事してるんだから黙ってなさいよ!」
男「へ?」
女「あ」
631 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/05(日) 21:37:42.68 ID:29s+nFL+O
女wwwww632 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/05(日) 21:38:08.57 ID:oWOadtv00
女wwwwww633 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/05(日) 21:38:23.11 ID:C2O/x+nIO
>>629テラカナシス
涙が…
635 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/05(日) 21:40:21.23 ID:oWOadtv00
>>629せめて一人でアトラクション入ったりしなかったのか…
639 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 21:44:03.92 ID:
1v9615z90男「何をワケわからんことを言っとるんだお前は」
女「う、うるさいわね、ちょっと考え事してたの」
女友「よかったー、もーどこ行ってたのよ!」
女「ごめんごめん、それよりさ、そろそろおなかすかない?」
男「確かに」
女友「私もおなか減ったな」
男「じゃあ時間も時間だし、飯にしますか」
642 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/05(日) 21:45:55.85 ID:ztpFj6dD0
女はまったく人が良すぎる
人生損するタイプ
645 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 21:51:03.98 ID:
1v9615z90~~~
女友「あーおいしかった」
女「こういうテーマパークの中の御飯って高いだけってイメージだったけど」
男「思いのほかクオリティが高くてびっくりしたな」
女「何かブランドの基礎力というか、そんなものの片鱗を味わった気分だわ」
男「まあ高かったのは確かだがな!」
女友「ほんとに払わなくていいの?御飯代まで……なんかすごく申し訳ないんだけど」
女「ま、こいつが払いたいって言ってんだからいいじゃない」
男「……俺トイレ行ってる間に伝票と俺のサイフ持ってお前が勝手に払ったんじゃねえか!」
女友「や、やっぱり払うね」
男「い、いや!俺が好きで払っただけだから!」
女「ほら、やっぱりそうなんじゃないの」
男「く、くそう……」
女「ふはは」
649 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 22:00:31.43 ID:
1v9615z90女友「それにしても」
男「?」
女友「こういうところの夜ってこんなきれいなんだね…」
女「たしかに」
男「どれくらい電気代かかってるんだろうなあ」
女「夢を壊すんじゃあない!」
男「いてえ!」
女友「あははは、もー」
女友「でも、ほんと……きれいだな」
男「……」
男「(……やべ、なんか吸い込まれそう横顔だな)」
女「……」
650 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/05(日) 22:02:06.96 ID:ztpFj6dD0
くそぉ胸が苦しい
652 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 22:09:24.25 ID:
1v9615z90~~~
男「……そろそろ閉園時間だな」
女友「え、もう?なんかずっとここにいたいなあ」
女「あんたこんなとこにずっといたら頭の中メルヘンになっちゃうわよ」
男「それはそれで楽しそうだ」
女友「あはは」
女「はあ、さ、もうバカやってないでそろそろ帰らないと」
女友「あ、ちょっと待って。あたしトイレ行ってきていいかな」
女「ああ、じゃここで待ってるわ」
女友「ごめんね!」
男「……」
女「……で、どうなのよ」
男「なかなかいい感じな気が、するような」
女「あたしもそう思うよ、よかったじゃん」
653 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/05(日) 22:10:08.02 ID:fHx1Kh7PO
これ読んでると胸が痛くなる
654 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/05(日) 22:11:38.63 ID:o4A4gsTl0
せつない(´;ω;`)
655 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/05(日) 22:11:50.24 ID:liIpA9b60
女・・・
656 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2008/10/05(日) 22:13:40.66 ID:29s+nFL+O
女カワイソス(´;ω;`)
657 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 22:13:57.73 ID:
1v9615z90男「やっぱり?少なくとも嫌われてはないよな」
女「むしろわりと好印象なんじゃない?」
男「あー、なんか無性に嬉しい」
女「……ふふ」
男「あ、そうだ」
女「?」
男「これ、お前の分な」
女「……何これ」
男「いや、昼間お前のこと探してる時に、友ちゃんにお土産買ってあげたからさ」
女「はあ」
男「お前にも、何か買わなきゃと思って。こないだゲーセン行った時に好きだって行ってたキャラのストラップ」
女「あ……」
男「しかし、そんなんのどこがかわいいのかまったくわからんなあ」
659 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2008/10/05(日) 22:18:00.18 ID:0rVRfNmR0
男の「鈍感+優しい」は凶器だな668 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 22:28:03.80 ID:
1v9615z90女「なんで……?」
男「え?いやお前……特に理由はないけどさ」
女「……」
男「あ、いらんかった?」
女「ううん……嬉しいけど……」
男「ならいいじゃん」
女「なんで優しくするの……?」
男「え」
女「なんで、あたしにも優しくするの?」
男「なんでってそりゃ……なんでだろうな」
669 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2008/10/05(日) 22:29:02.31 ID:WU64oRzS0
wktk過ぎる展開・・・
670 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/05(日) 22:29:21.06 ID:o4A4gsTl0
盛り上がってきましたあああ674 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2008/10/05(日) 22:31:50.96 ID:ztpFj6dD0
なにを我慢している女
おまえは今泣いていい!泣いていいんだ!675 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/05(日) 22:32:55.44 ID:fljiguQ80
女もそろそろ自分の気持ちに素直になるターンだぜ?678 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 22:34:58.95 ID:
1v9615z90女「(そんなだから……あたしがいつまでたっても忘れられないんじゃない)」
女「(どうしよう……あたしあんたのこと好きだよ……)」
女「(苦しい…どうしたらいいの……ねえ…わかんないよ)」
『なんかお前は抱え込みすぎてて苦しそうだったからさ』
『だから、難しすぎてよくわかんなくなったら、自分の好きなようにしちゃえよ』
『きっとその方が後悔しないと思う』
『だって、自分に正直になった結果、そうなっただけだろうし』
男「お、おい、大丈夫か?なんか変だぞお前」
女「……」
男「え?な…」
ちゅ
男「え!!?」
女「……」
681 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/05(日) 22:36:22.79 ID:oWOadtv00
っきたあああああああああああああああああああ683 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/05(日) 22:36:44.52 ID:fljiguQ80
キタキタキタ━━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!!!!684 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/05(日) 22:37:17.09 ID:35RDyuvU0
あああああああああああああああ686 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2008/10/05(日) 22:37:38.53 ID:bpbX+7hk0
うわぁぁぁぁぁぁぁぁ687 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2008/10/05(日) 22:38:06.19 ID:u13eBl1t0
ぎゃあああああああああ688 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/05(日) 22:38:18.28 ID:o4A4gsTl0
ひゃhっほおおおおおおおおおおおおおおいい!!689 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/05(日) 22:38:24.79 ID:KcDcWPouO
やっ やった!!694 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 22:39:10.57 ID:
1v9615z90女「……」
男「(え?え?今、おれ…キス…?え?)」
女友「ごめーん、お待たせー」
女「……」
男「……」
女友「……?」
男「あ、ああ、い、いや、その、なんでもない。帰ろうか」
女友「はー、楽しかった!ほんと名残おしーなー」
男「はは、また来ればいいじゃん、近いんだし」
女友「それもそーだね」
696 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2008/10/05(日) 22:39:16.74 ID:ztpFj6dD0
ちょwwwいきなりそれかwww
だが鈍感すぎる男にはこれくらいがちょうどいい
697 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/05(日) 22:41:37.24 ID:fljiguQ80
>>694男にしては冷静な対処ww
712 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 22:50:06.12 ID:
1v9615z90~~~
女友「今日は二人とも誘ってくれてありがとね、楽しかった」
男「いやー、ほ、ほんと楽しかったな」
女「そだね」
女友「じゃあ、あたし家こっちだから、またねー!」
女「また明日ね」
男「じゃーねー」
女「……」
男「……」
女「……」
男「……」
男「あ、あのさっ」
女「……な、なに」
男「その、さっきの……」
727 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 22:55:31.90 ID:
1v9615z90女「あ、あーあの、その何でもないから気にしないで」
男「何でもないってことあるか……お前…キスしといて」
女「……っ」
男「……あ、あのさ、その…あー、何が言いたいんだ俺は」
男「お前……その好きな人って、本当は」
女「あれ忘れてくれていいから、じゃ、あたし先帰るね」
男「おい、ちょっと待てよ!」
がし
女「!」
男「そんなの、ずるいじゃねえか」
女「……どっちよ」
男「え?」
女「ずるいのは、どっちよ!」
735 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 23:01:15.57 ID:
1v9615z90男「……」
女「好きだよ、大好きだよ、あんたのこと!最近ずっとあんたのことばっかり考えてる!」
男「!」
女「でもね、あんたはずっと違うところ見てるんだよ?」
男「……」
女「それならほっといてくれればいいのに、あたしのこと心配してさ、優しくして…」
女「その度にあたしすごく胸が苦しくなる」
男「女……」
女「こんなのひどいよ…」
男「ごめん…俺、気付かなくて、なんていうか……」
女「好きだよ…大好きだよぉ……ひっく…」
男「……」
753 :
1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/05(日) 23:10:17.42 ID:
1v9615z90女「……もう、帰るね」
男「あ、あのさ」
女「ごめん、勝手なことして」
女「あたしがこういうことしたら、あんたを困らせるだけだってわかってたんだけど」
女「やっぱり言わないまま、って無理だった」
男「……」
女「ほんとに、ごめんね」
男「……お、俺」
女「何かちょっとスッキリした」
男「悪い…俺、今なんて言ったらいいか…自分でも何が起こってるかよくわからなくて」
女「いいよ、別にあんたのせいじゃないし。でも、ついでに一つお願い聞いて」
男「な、なに」
女「やっぱり、さっきのこととか、あたしが今言ったこととか、全部忘れて」
男「……」
754 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/05(日) 23:11:34.91 ID:0aK1sM/w0
男おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
756 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2008/10/05(日) 23:12:17.30 ID:ztpFj6dD0
(´;ω;`)
774 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2008/10/05(日) 23:38:16.35 ID:7PYXlR/Y0
明日テストなのに集中出来ない
835 :1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/06(月) 04:08:08.12 ID:Ck661hmn0
女「もう帰るね」
男「あ……」
女「ほんとにごめん……ごめんなさい」
女「…ばいばい」
男「いっちまった」
男「あー、もう全然わかんねえ……」
男「どうすりゃいいんだ俺」
836 :1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/06(月) 04:08:59.56 ID:Ck661hmn0
~~~
男「……」
男「女が俺のこと……まさか本当にそんな」
男「でも、だとしたら俺いっぱいあいつにひどいことしちまった」
男「俺のこと好きなやつに友ちゃんのこと好きだって言いまくって、手伝ってくれって頼んで」
男「うわっ……今になって自己嫌悪の波が」
男「俺最低なやつじゃん」
男「はー……」
男「唇…柔らかかったなあ」
男「しれっと初キス持ってかれちゃったし」
男「そもそも誰かに好きって言われたの初めてだな」
男「……こんな気持ちなんだな」
男「こんなに辛いんだ……」
838 :1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/06(月) 04:09:22.72 ID:Ck661hmn0
~~~
『でも、なんかお前は抱え込みすぎてて苦しそうだったからさ』
『だから、難しすぎてよくわかんなくなったら、自分の好きなようにしちゃえよ』
『きっとその方が後悔しないと思う』
女「……男」
女「キス……しちゃった」
女「あう……」
女「あの時、本当に時間が止まればよかった」
女「なんで、前に進まなきゃいけないんだろ」
女「絶対辛いってわかってるのにさ」
女「忘れて、なんて勝手なこといったけど」
女「くちびるの感触……消えないな」
839 :1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/06(月) 04:10:40.12 ID:Ck661hmn0
女友「おはよー!」
男「おっすー」
女「おはよ!」
女「友ーちょっと数学の宿題見せてくれない?」
女友「いいよー」
女「助かった!救世主ね、あんた」
男「あ、俺もいいかな?」
女友「もー!みんなちゃんと家でやってくればいいのに」
女「ぐうたらだから、こいつ」
男「お前も写してるじゃねえか」
女「それもそうね」
男「あのなあ」
男「……」
男「(うわべだけはまるで何事もなかったかのように日常生活が進んでいく中)」
男「(あの日からもう二週間くらいになるけど、どうも女との間に見えない壁があるのを感じるな…)」
842 :1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/06(月) 04:12:05.90 ID:Ck661hmn0
男「(別に口聞いてくれないとかじゃないんだけど…なんか寂しい感じだ)」
男「(まあ、これが忘れてくれってことなのか)」
~~~
女友「ね、ね」
女「ん?」
女友「来週あたりさ、また3人でどっかでかけない?」
女「え」
女友「こないだすっごい楽しかったからさー、またどっか行きたいなーと思って」
女「あ、ああ、そうね」
女友「あ、そういえば」
女「?」
女友「結局男くんの好きな人って誰だったの?」
女「!」
女友「ね、ここだけの話、どうなのよ。私と女の仲でしょー?こっそり教えてくんない?」
844 :1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/06(月) 04:14:08.14 ID:Ck661hmn0
女「そんなん聞いてどうすんの?」
女友「え、いや…と、特になんにもないけど」
女「理由もなしにひっかきまわすもんじゃないわよ、そういうの」
女友「そうだけどさー、でも女もそういう話好きでしょ?」
女「うーん」
女友「で、どうなの」
女「ねえ、例えば、例えばよ?……もし、その相手はあんただって言ったら?」
女友「え?」
女「例えばの話だけど、迂闊に聞いてそういう地雷を踏むことってよくあるわよ」
女友「そう?別にあたしは嬉しいけど」
女「……あ、そ、そう?」
女友「ま、キミたちの友情はなんだかんだ言って固そうだからね、言いたくないなら別にいいや。こっちも興味本位だし」
女「……」
845 :1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/06(月) 04:16:08.35 ID:Ck661hmn0
~~~
男「……」
女「ねえ、男」
男「おわ!な、なんだ、どうかしたか?」
女「…そんな驚かなくてもいいじゃない」
男「あ、そ、そうだな」
女「あんたにいいこと教えてあげようか」
男「な、なんだよ……」
女「こういうのって、横からあんまり口出すことでもないんだろうけど」
男「?」
女「多分、今ならあんたが友に告白しても、悪い結果にはならないんじゃないかな」
男「!」
女「ま、あとはよっぽどあんたがヘマしない限りってとこね」
男「ま、まじで……?」
846 :1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/06(月) 04:18:06.35 ID:Ck661hmn0
女「あ、そうそう」
男「?」
女「友がまたどっか遊びに行こうって言ってたから、あんたからまたなんか誘いなさいよ」
男「……でも」
女「そこでビシッと決めちゃいな」
男「い、いや…」
女「今度はちゃんとあたし風邪ひいたげるから」
男「……お前」
女「あんたもようやくあたしから卒業って感じね」
男「……ああ」
女「じゃ、頑張んなさいよー」
男「またな」
男「……お前はそれでいいのかよ」
848 :1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/06(月) 04:22:29.91 ID:Ck661hmn0
~~~
男「……うまくいってるんだろうな、俺」
男「でも全然スッキリしねえ」
男「俺は友ちゃんのこと好きだ」
男「じゃあ、あいつのことは……?」
男「俺、女のことなんだと思ってるんだろう」
男「親友?本当にただそれだけか」
男「もしかしたら……違うかもしれない」
男「ああ、難しすぎてわかんねえ」
男「……」
男「あいつもずっとこんな気持ちだったんだろうな」
860 :1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/06(月) 04:35:21.68 ID:Ck661hmn0
~~~
女「弱いな、あたし」
女「友が嬉しいって言った時、なんかちょっと怖くなっちゃった」
女「結局未練残してるのはあたしの方じゃないか」
女「……最低だなあたし」
女「こんなダメなやつだから男があたしに気ぃ使ったり、やさしくしてくれるんだ」
女「それを勝手に勘違いしてさ」
女「あー、もういっそのこと男があたしのこと大きらいになればいいのに」
女「……」
女「ぐす……ううっ……」
女「(あれから……毎日泣いてるじゃん…)」
女「弱いな、あたし」
女「はやく二人をくっつけて、忘れよう……」
863 :1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/06(月) 04:37:49.02 ID:Ck661hmn0
~~~
男「なにが『あいつの役に立ちたい』だよ」
男「俺がいちばんあいつのこと苦しめてたのに」
男「でも、あいつはそんなの全然見せないで俺のこと考えてくれて」
男「そのせいでぼろぼろになって」
男「あいつのこと、守ってやりたいな」
男「……あ」
男「こういうこと考えてるからあいつが傷ついたんだよ……!」
男「なんで優しくするの、か」
男「ほんとそうだよな」
男「……そろそろ、しっかりケジメつけないと」
男「みんな先に進めないんだ」
trrrrrrrrrrrrr
男「あ、もしもし……友ちゃん?来週なんだけどさ」
869 :1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/06(月) 04:42:28.61 ID:Ck661hmn0
~~~
女「おっす、おはよ」
男「おお、ちょうどいいところに来た」
女「?」
男「来週の日曜、また三人ででかけることになったからさ」
女「お、覚悟を決めたのか」
男「ま、そんなとこだな」
女「よしよし、じゃ、あたしは適当な理由つけて休むから、口裏あわせといてね」
男「それなんだが」
女「え」
男「お前も来いよ」
女「はあ?」
871 :1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/06(月) 04:47:56.56 ID:Ck661hmn0
男「お前も来るの」
女「なんでそうなるのよ」
男「なんでも」
女「絶対行かないわよ」
男「いいから来てくれ」
女「そんなの…」
男「全部、ケジメつけたいんだよ」
女「なによ、全部って。こないだのことは忘れてっていったでしょ?」
男「忘れられるかよ、あんなの」
女「う……」
874 :1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/06(月) 04:49:05.96 ID:Ck661hmn0
男「そういうのも含めて、もううやむやにしたまま過ごすのは無理だろ」
女「頼むから間違っても友にあたしのこと言っちゃだめ!」
男「……」
女「あの子に変な気使わせたくないし…あんたのためにもならないよ」
男「心配すんな」
女「なによ、偉そうに……」
男「とにかく、日曜日絶対来いよ」
女「知らない」
男「来なかったら家まで迎えに行って引っ張り出してやるからな」
女「勝手にすれば!」
876 :1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/06(月) 04:52:29.50 ID:Ck661hmn0
~日曜日~
男「お、ちゃんと来たな」
女「……フン」
男「まあ、そうカッカするなよ」
女「……フン」
男「あらら」
女「どうしようってのよ、まったく」
男「少なくとも誰かの友情にヒビが入るようなことはしないつもりだよ」
女「あっそ」
男「でも、色々とはっきりさせたいことがある」
女「……」
879 :1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/06(月) 04:56:45.90 ID:Ck661hmn0
女「それにしても、友遅いわね」
男「……」
女「あんたなんか聞いてないの?あの子が連絡も無しに遅刻とかありえないんだけど」
男「……そのことなんだが」
女「?」
男「友ちゃんは今日は来れないそうだ」
女「はあ?」
男「というか、そもそも呼んでいない」
女「何よそれ!ふざけるのも大概にしなさいよ!」
男「こうでもしないと、お前とじっくり話す機会が作れなかったもんでな」
女「あんたが話さなきゃいけないのは友でしょ!あたしはもういいの」
男「俺はよくない」
女「う……」
男「ハッキリさせなきゃだめだって、言ったろ」
882 :1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/06(月) 05:00:50.57 ID:Ck661hmn0
男「あんなことがあって、なかったことに、なんて勝手過ぎるだろ」
女「お、お互い様でしょ」
男「……それはそうだけども」
女「……」
女「(あたし…わかってたんだ…いつかこんな話をしなきゃいけないこと)」
女「(でも…これ以上傷つくのがいやで…無意識に避けてたんだろうな)」
男「まあ、とにかく、ちょっと場所移そうか」
女「…ここでいいわよ」
男「そうか?」
女「もう覚悟はできたから、いいたいことあるなら言いなさいよ」
男「ふむ」
886 :1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/06(月) 05:07:15.78 ID:Ck661hmn0
男「正直言うぞ、俺は友ちゃんのこと好きだ」
女「……し、知ってるわよ!そんなこと」
男「でもな」
女「な、なによ」
男「お前から、その、キスされて、好きだって言われて」
女「う……」
男「正直、自分がどういう気持ちなのかよくわからなくなった」
女「悪かったわよ…妙なことして」
男「ただそれで、お前にいっぱいひどいことしてたって気づいた」
女「別に、そんなこと……」
男「本当にごめんな」
女「あやまんないでよ…」
889 :1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/06(月) 05:17:27.64 ID:Ck661hmn0
男「お前がどんな気持ちで俺のこと応援してくれてたのかって考えたらさ」
女「やめてったら!」
男「……」
女「そんな風に同情されたくてやってたわけじゃない…」
男「わかってる」
女「わかってない!あんたは何にもわかってないよ……」
男「ほんとそうだよな、俺、お前のことならなんでもわかると思ってたけど何にもわかってなかった」
女「……」
男「でも、それでお前が苦しんでるってわかって、俺、申し訳ないとかそういう気持ちになる前に」
男「俺が何とかしてやりたい、って思った」
女「その…!」
女「その半端な優しさが傲慢だって言ってんのよ!」
男「だから、ケジメ付けに来たんだ」
女「(やだ……聞きたくないよ……助けて)」
892 :1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/06(月) 05:25:29.44 ID:Ck661hmn0
男「なあ、前言ったよな」
男「なんであたしにまで優しくするんだ、って」
男「俺さ、そん時はそんな理由なんて全然思いつかなかった」
男「ていうか、そんなのどうでもよかったんだよ」
女「……無責任」
男「それで、お前のこと何とかしてやりたい、って思ったとき」
女「……」
男「ああ、俺女のこと大切なんだって思った」
女「……男」
男「それは、お前が大事な親友だからだと思ってて」
女「……」
896 :1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/06(月) 05:31:46.77 ID:Ck661hmn0
男「でもさ」
女「……」
男「ここんとこ毎日、お前のキスした後の顔が頭から離れなくて」
女「な……」
男「その、あん時のお前、……すっげえかわいかったんだよ」
女「ちょ、ちょっと……変なこと言わないでよ!」
男「なんかこう、ちょっと伏目な感じで、すごい恥ずかしそうでさ、むちゃくちゃ緊張してるのもわかって」
男「なんか、すごい女の子っぽかったというか」
女「や、やめてったら!」
男「俺の見たことのない顔だった」
女「……あ、あたしだって、そりゃ女の子なんだから仕方ないでしょ」
899 :1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/06(月) 05:38:33.30 ID:Ck661hmn0
男「それで」
女「な、なによ」
男「もっと見ていたいな、って思った」
女「……え?」
男「それでようやくだよ、まったく」
男「お前が俺にとってただの親友じゃなかったって気付いた」
男「俺」
女「……」
男「お前のこと、好きだ」
女「あ……あう……(どうしよ…どうなってんのよ……)」
女「で、でも!」
男「ああ、友ちゃんのことも好きだよ」
女「なによ、そんなの通ると思ってんの!?」
男「だからちゃんと決めた」
女「……!」
908 :1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/06(月) 05:51:40.80 ID:Ck661hmn0
男「すげえ真剣に考えたよ」
女「……」
男「俺は、どっちの側にいたいんだろうって」
女「(……やばい…なんでこんなきゅーってなるの?)」
男「で、考えて考えて、何回もわかんなくなって……」
女「(……苦しい……苦しいよぉ)」
男「最後に浮かんだのが……お前の笑ってる顔だった」
女「あ……あ……」
男「俺、お前といるとすごく楽しくて、お前が笑ってると俺も嬉しいんだ」
男「そんで、さっきいってたみたいな、俺の知らないお前をもっと知りたい」
男「だから」
男「……あのさ、ずっと隣に居ていいか」
女「……」
男「……だ、だめか?」
女「……ばかやろ」
917 :1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/06(月) 05:58:56.44 ID:Ck661hmn0
男「……え?」
女「ダメなわけないでしょ……」
男「……よかった」
女「あんたが変なこと言うから……泣いちゃうじゃない……」
男「女……」
女「あんたの前では絶対泣かないでおこうと思ったのに……」
男「これからは全部みせてくれよな」
女「ひぐっ……偉そうに……ひっく…しちゃってさ」
女「ありがと……ぐすっ……ありがと…男……うあっ……」
女「あたしも…好き…好きだよぉ…」
ぎゅう
男「わわっ!」
女「ずっと、側にいても……いいんだよね…?」
男「その代わりいやって言ったって離れねえからな」
女「ばか……いやなんて言うわけないでしょ」
920 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2008/10/06(月) 06:00:37.27 ID:dn//NxcFO
女あああああぁぁぁぁぁぁ
922 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/06(月) 06:02:00.76 ID:dn//NxcFO
女あああああぁぁぁぁぁぁ!
923 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/06(月) 06:02:15.16 ID:AWFUOmYa0
こんなにも中だるみなく読めたスレは久しぶりだ
>>1よ、ありがとう
感動した
925 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/06(月) 06:03:17.16 ID:xJ0UWRCa0
鳥肌って立つもんだね
929 :1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/06(月) 06:08:19.26 ID:Ck661hmn0
男「なあ」
女「……なに」
男「今度は俺からな」
女「え……、んっ」
ちゅ
男「へへ、こないだのお返しだ」
女「……あ」
男「あ……ごめん、急すぎた」
女「ちがう、そうじゃなくて、その、もっと…いっぱい、して?」
男「……」
女「お、男…?」
男「…ずるいなあ」
ぎゅう
女「あ……んむっ……ふぇ……」
934 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/06(月) 06:12:47.09 ID:cRx8CbkPO
やばいやばい
めっちゃ胸がキュンキュンしてきた
935 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/06(月) 06:16:26.78 ID:eyjE/SnnO
こっこれは水なんだからね!?
涙なんかじゃ…ないんだから…!
女おめでとう
938 :1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/06(月) 06:20:37.46 ID:Ck661hmn0
~近くのベンチにて~
男「……」
女「……ん」
すりすり
男「!」
男「(や、やばい…なんだこの破壊力は……しかし、ヘラヘラしてるのも……もっと余裕を持って…)」
すりすり
女「…えへへ」
男「(やっぱりやばい……!)」
女「……なんか変なかおだ」
男「ひゃい!?」
女「あはは」
男「は、ははは……」
940 :1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/06(月) 06:25:10.57 ID:Ck661hmn0
男「…そろそろ帰ろっか」
女「そ、そだね」
男「……」
女「……ちょっと冷えてきたね」
男「そうだなあ、あ、俺の上着着る?」
女「うーん、いいや」
男「いや、でも風邪引くぞ、ほれ」
女「……ありがと」
男「いーのいーの」
女「(あ、ジャケット…男のにおいだ……)」
男「(う…見栄切って上着貸したのはいいけど……俺も寒いな…いや、我慢我慢)」
941 :1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/06(月) 06:28:26.88 ID:Ck661hmn0
女「また風強くなってきたね…」
男「そ、そうか?」
男「(も、猛烈に寒い……)」
女「男…もしかして寒くない?」
男「え!?……まさか」
女「これ、返そうか」
男「いや、全然寒くないって!」
女「でも……」
男「大丈夫だから」
女「(寒いくせに強がっちゃって……あ、そうだ)」
男「?」
945 :1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/06(月) 06:33:38.78 ID:Ck661hmn0
女「ねえ」
男「上着ならいらないぞ」
女「そうじゃなくて、手、つないでよ」
男「え?」
女「手」
男「い、いやでも」
女「何よ、いや?」
男「この辺むちゃくちゃ人通り多いし…照れるというか…」
女「あたしたち付き合ってるんでしょ」
男「ああ…そうだけど」
950 :1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/06(月) 06:41:25.97 ID:Ck661hmn0
女「いいから黙って手つなぎなさいよ!」
男「お、おう」
ぎゅ
女「(もう…こんなに手、冷たくなって…意地っ張りなんだから)」
男「あったかいな、お前の手」
女「…あ、あんたが隣にいるせいでしょ」
男「そ、そっか」
女「……もう、迷惑じゃない?」
男「え?」
女「あたしと手つないで歩いても」
男「女……」
男「こんなにあったかいんじゃ、もうずっと離したくないな」
女「……ありがと」
おしまい
957 :1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/06(月) 06:43:39.23 ID:Ck661hmn0
変な時間になったけど、なんとか>>1000までに終わった……
保守してくれた人・最後まで読んでくれた人・みんなありがとうございました
時々またスレ立てて書いてると思うのでその時はよろしくね
958 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/06(月) 06:43:40.11 ID:s+WHD10/0
>>1乙!
962 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/06(月) 06:44:20.92 ID:mpLdHVSlO
>>1
おつかれ!
そして感動をありがとう!!
963 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/06(月) 06:44:27.30 ID:Cd6J4cP1O
>>950
どうやって感謝の言葉を伝えようか…
本当にお疲れ様
ありがとう!
969 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/06(月) 06:45:44.06 ID:yWEdIHUgO
ラストが秀逸すぎて泣いた
>>1乙
971 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/06(月) 06:45:57.30 ID:G/Oq3v99O
>>1乙
久々に楽しめたよ!
欲を言えばこれの男と女が逆バージョンが見てみたいな。
977 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/06(月) 06:47:44.36 ID:rMazvnsZ0
やっぱスレタイ完結か、かっこよすぎだぜ
次回作に期待してます、乙!
984 :1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/06(月) 06:51:50.61 ID:Ck661hmn0
おまけ
~翌日・学校~
女友「おっはよーお二人さん!」
女「あ、おはよ」
男「おはよー」
女友「いやあ二人揃って登校とは朝からお熱いことで」
女「は?」
女友「やっぱりキミたちお互い気になってたんじゃないの!あたしは間違ってなかったわけね!」
女「なんでもう友が知ってんのよ」
976 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/06(月) 06:46:54.23 ID:3tZ5ZJZf0
乙でした!
いつも内容は決まっててセリフは即席で書いてんの?
987 :1 ◆gMU1hLaQzQ []:2008/10/06(月) 06:53:55.77 ID:Ck661hmn0
女友「昨日公園でちゅっちゅしてるの見かけたけど」
女「い、いやあああああああああ」
男「そ、そんなに嫌がらんでも…」
女「うっさい!あんたが場所選ばないからでしょ!」
男「お前だって街のど真ん中で手つなごとか……」
女「黙れ!」
男「痛ってえ!!」
女友「何このバカップル」
おしまい
>>976
セリフどころか今回のは最初の喫茶店で終わらせるつもりだったから行き当たりばったりだお
だから遅くて本当にごめんなさい
991 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/06(月) 06:56:12.01 ID:s+WHD10/0
次も期待してる
992 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/06(月) 06:56:15.61 ID:Cd6J4cP1O
>1
乙!みんなおやすみ
993 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2008/10/06(月) 06:57:01.49 ID:kx6n0VaEO
うめ
994 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/06(月) 06:57:25.43 ID:eyjE/SnnO
1000ならみんな幸せ
995 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2008/10/06(月) 06:57:30.43 ID:Vtsep/UX0
おつうめ
997 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2008/10/06(月) 06:57:49.36 ID:kE50fCo2O
梅
998 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/06(月) 06:57:49.65 ID:6KF4WFUO0
>>1次回も期待してる
保守組も乙 おやすみ ノシ
999 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2008/10/06(月) 06:57:52.55 ID:Vtsep/UX0
1000でみんなハッピーエンドならいいな
1000 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2008/10/06(月) 06:57:54.40 ID:s+WHD10/0
1000
1001 :1001[]:Over 1000 Thread
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∩∩ V I P は ぼ く ら の 時 代 だ !! V∩ >>2 自重しろwwwww Be
ハ (7ヌ) (/ / >>7 ブラウザゲーやらないか?
ル / / ∧_∧ || モリタポ
ヒ / / ∧_∧ ∧_∧ _( ゚ω゚ ) ∧_∧ || 埼 >>5 2chって有料なんですか?
\ \( ゚ω゚ )―--( ゚ω゚ ) ̄ ⌒ヽ( ゚ω゚ ) // 玉 >>6 え?俺マジ貧乏なんだけど
\ /⌒ ⌒ ̄ヽ ゆとり /~⌒ ⌒ / O >>8 お母さんに何て言えば
| |ー、 / ̄| //`i構って女/ F 安価で絵描くお
低 | 恋愛 | | 厨房 / (ミ ミ) | | F 14歳♀中学生処女だけど質問ある? ハ
年 | | | | / \ | | ム
齢 | | ) / /\ \| ヽ PCに詳しい人ちょっときて!!! イ ス
化 / ノ | / ヽ ヽ、_/) (\ ) ゝ | 電車男 ミ タ
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ニュー速VIP